少女は
魔法で男になり
NRCに入る決意をした
理由はカリムとジャミルが居ないと怖い
それだけだった
ユズハ
あ、馬車が来た
でも、少女は知らなかった
これから起きることや
―――すぎることを
<???>
ユズハ
(真っ暗)
ユズハ
(でも、何故か落ち着く場所)
ユズハ
(心が軽くなった気がする)
???
さ、貴方の番ですよ
ユズハ
………
闇の鏡
汝の名を告げよ
ユズハ
ユズハ・チャーム
闇の鏡
ユズハ………
闇の鏡
汝の魂の形は…
闇の鏡
死者の国の王の勤勉な精神に基づく
闇の鏡
イグ二ハイド寮がふさわしい!
ユズハ
(イグ二ナイド寮?変な寮)
寮長
えと………イグ二ハイド寮……はこっち
ユズハ
………どうも
ユズハ
(信じちゃダメ信じちゃダメ)
寮長
(この子…こわっ)
少女は思った
一緒の寮じゃなかった…と
人を信じない少女にとって
信じている人がいないのはどれだけ怖いだろう
でも、もし心を許したら?
もしかしたら
心を許すんじゃないか?
少女は心を開くのか
まだそれは分からない
…少し変わったことと言えば
カリムとジャミルが教室に来る回数が
増えたぐらいだろう
休み時間、昼休み
全ての時間に来るようになったが
逆に安堵感を感じている少女は
二人が何を思ってきているかは
まだキヅカナイ
でもそれは
また後の話







