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オオカミくんは気まぐれ。

オオカミくんは気まぐれ。

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オオカミくんは気まぐれ。【1】

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2019年10月29日

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高校に入学して、 3ヶ月が経った

新しい友達も出来て 高校生活に対する不安も かなり減ってきた気がする

ただひとつ

隣の席の“オオカミくん” の存在をのぞいて...

遠野 沙月

みーうー!!
おっはよーん♪

大野 美羽

沙月、おはよ~..
今日も朝から元気だねぇ笑

遠野 沙月

当たり前じゃない!!
そういう美羽は、あまり
元気じゃないね??

大野 美羽

うぅ...まあ.......

昨日、私のクラスでは 親睦を深めるためにと席替えをした

その結果が、今の私のテンションを 左右してると言っても過言ではない程 私の気持ちは憂鬱だ

遠野 沙月

窓際の1番後ろなんて
1番いい席じゃん!!
なんで落ち込むのよ~

大野 美羽

隣の席の....さ

遠野 沙月

あ~....あいつはさ、
確かに怖いけど良い奴だよ!
口悪くて目つき悪くて
昔は喧嘩三昧だったけど
大人しくなったし!!

大野 美羽

そう...なんだ。仲良いの?

遠野 沙月

私とあいつが?
仲がいいっていうか、中学が
一緒だっただけだよ!笑
まあそんなに気にせずさ、
楽しく生きようよ~!!!

大野 美羽

わかった...。
沙月がそう言うなら、
そうしようかな!

高校に入ってすぐに 友達になってくれた沙月とは 本当に気が合って、 登下校も毎日一緒にしてる

今日もいつも通り、沙月と 一緒に学校に向かった

教室に入る時は ここのところ、ずっと 憂鬱な気分でいる

今日も、私の隣の席で 突っ伏して眠っているのが 私の“憂鬱の原因”

オオカミくん──...

大野 美羽

おっ...おはよう

無視をするのは何だか申し訳ない ので、挨拶はかかさない

返事をしてくれた事は 一度も無いけどね

いつも通り、オオカミくんの 隣を遠って席に着く

大神 一真

......おはよ

毎日挨拶してるんだから たまには、今みたいに挨拶くらい してくれたっていいのにね!

.....ん?今みたいに?

大野 美羽

っ...え?!

大神 一真

朝からうるせぇ。
何騒いでんだよ?

大野 美羽

あっ、いや、えっと...

大野 美羽

おっ、“オオカミくん”が
挨拶してくれたから....

大神 一真

は?そりゃ俺だって
挨拶くらいするだろ...
いつもお前が聞いてないだけ

大野 美羽

えっ......

 今までは、“オオカミくん”が怖くて 挨拶をするだけで精一杯だったから “オオカミくん”の返事に 気が付かなかったのかも.....?

大神 一真

つか、俺おまえに嫌われ
てるから無視されてると
思ってたんだけど

大神 一真

違うの?

大野 美羽

嫌いというか!!!!!!

大野 美羽

こっ、怖い!、、

意を決して発した言葉は “オオカミくん”に届いたのか 一瞬、驚いた表情をしたあと 直ぐに睨まれて そっぽを向いてしまった

大野 美羽

やっ...やっぱり怖い...!!

オオカミくんは気まぐれ。

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