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先生。質問してもいいですか。2

第1話 - 先生。質問してもいいですか。2

222

2018年09月21日

#恋愛

#先生と生徒

#短編

静かな夜の喫煙者

海咲

私。言っちゃダメなんだけど。

海咲

もう限界

少女はそう言ってふんわりと笑った。

海咲

望がすき。

教師は俯く。

徳永先生

教師でも、歳離れてても、こんな奴でも、好きでいてくれるか…？

教師は不安そうに少女に問う。

海咲

うん、いつでも待つ。待ってる。

徳永先生

…ほんまに、ええんか。

海咲

うん。卒業したらさ、結婚しよーよ。

少女はまたふんわりと笑った

その頬は窓の外の夕焼け空のように、紅かった。

徳永先生

俺で、良いなら。

教師は耳を赤くしながら笑顔で答えた。

徳永先生

っていうか、普通は俺から言うんやけどなぁ。取られてもうたわ。

海咲

望のこと、好きだって最近気づいて、我慢できなくて。

また少女は笑う。

その瞬間

教師は少女を優しく、でも強く抱き締めた。

徳永先生

ありがとう。めちゃくちゃ嬉しいわ。

徳永先生

今日はもう帰り。ごめんな、遅なってもうて。

海咲

プリント。

海咲

ひとつも進めてないよ。

徳永先生

忘れとった…。

徳永先生

やっとくし帰り？下校時間過ぎてまうで。

海咲

え、もう下校時間なの？

時計は5時20分を指していた。

最終下校時間は5時40分。

海咲

ギリギリまで手伝うよ、夏だし明るいもん。

徳永先生

んー…じゃあお願いしよかな。

少女と教師はプリントを進めていく。

海咲

…そうだ。

海咲

メッセージアプリやってるよね？

海咲

交換しよ。

徳永先生

えっ、いやでも…。

海咲

内緒にするから…良い？

徳永先生

しゃーないなぁ。ふるふる？

海咲

ふるふるで良いよ。

少女は先程のふんわりとした笑顔ではなく、とても嬉しそうな笑顔になった。

海咲

先生っていつもどのくらいに帰ってるの？

徳永先生

…先生呼びも中々クるけど…名前で呼んでくれん？

教師はあざとく首を傾げた。

海咲

く、クる…って…。

海咲

……望はいつもどのくらいに帰ってるの？

徳永先生

そっちの方がクるしええな。2人のときは名前で呼んでな。

徳永先生

8時とかちゃうかな。日によって変わるけど。

海咲

そっかぁ。じゃああの…電話、しても良い？

少女は顔を紅く染めて教師と同じように首を傾げた。

徳永先生

あー…。ええよ。好きな時に掛けてきて。

教師は少女と同じようにふんわりと微笑む。

その耳は夕焼け空よりも赤く、紅く染まっていた。

海咲

ありがと、せんせ…望。

徳永先生

…

教師はスマートフォンを強く握り締めて、画面を直視していた。

少女はその事に気づき、教師に近づく。

海咲

どうしたの？スマホ握りしめて…画面ばっか見て。

少女はそう言って教師の顔を覗きこんだ。

徳永先生

あああぁあぁ！！！ほんまあかんって…！！

教師は突然耳も顔も真っ赤にしながら大声を出した。

海咲

え、あ…。

少女は教師を怒らせたと思い、悲しそうな顔で俯く。

徳永先生

っあ！ちゃうねん、あの…流石に俺も男なわけやし…理性持たへんっていうか…。

海咲

あっ、え、あ、ごめんなさい…。

少女は顔を真っ赤にし、また俯いた。

そして、我慢しなくて、いいのに。という高い声の小さな呟きが教室に響いた。

徳永先生

……今の言葉、ほんまやねんな？

海咲

…いいよ、きて。

(r15までは行かないと思ってます。by作者)

教師は少女を机にゆっくり押し倒し、短くて、優しいキスをした。

少女は足りないとでも言わんばかりの顔で教師を見つめる。

徳永先生

あー……。

教師は少し困ったような顔をする。

徳永先生

なんで、涙目になってんの。

海咲

…わかんない。嬉しすぎるからだと思うけど。ね、もっとして、望。

徳永先生

…煽んのもいい加減にしとけよ。

教師は少女に聞こえないくらいの声でそう言って、また優しいキスをした。

それはだんだん激しくなっていった。

舌を入れられて、長い長いキスをした。

海咲

っ…は、ぁ……ん、ん…。

徳永先生

…っくそ…もうあかん、これ以上は、ほんまにやばい…。

少女は涙目で顔を赤く染めて教師を見つめる。

海咲

…じゃあ、今度。続きする。

徳永先生

お前なぁ…そうやって煽ったりしたら我慢きかんからな。ぐちゃぐちゃになっても知らんぞ。

海咲

ぐちゃぐちゃにしてもいいのに。

徳永先生

あーもう…。ほら、下校時間。もう3...8分くらいやぞ。

海咲

うん、楽しみにしてるね。じゃあ、ばいばい。

徳永先生

ん、じゃあな。

教師は少女を扉の前で引き止め、額にキスをした。

海咲

っな…ん…

少女はまた顔を真っ赤にした。

海咲

なんでそんなこと軽々とできるんよ…。

徳永先生

大人の余裕…ってやつ？

教師はそう言って笑った。

海咲

じゃーまた明日！！ばいばい！！

徳永先生

じゃあな。

作者です。

ここまで見てくれた方、ありがとうございました。

また気が向いたら新しいの書くので良ければ見てください。

追記:新作上げてるので気が向いたら見てください。

caster

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静かな夜の喫煙者

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