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白尾さんちのお姫様

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白尾さんちのお姫様

3 - 第三尾

♥

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2024年04月06日

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主人公side

なかむさん…私の新しいお兄さんが部屋から出ていくのを見て、少し安堵する。

少し、ぎこちなかっただろうか。

これからは、今までとは違って、同じ家の中に男の人がいるんだ。 そう考えると、少し…怖い。

しかも、なかむさん以外にもまだ5人いるらしいし

〇〇

……どうしよ

〇〇

と、とりあえず

〇〇

荷解きしなきゃ

前の家とは違って、部屋はとても綺麗だ。 家具も新品だし、何よりすごく広い。

〇〇

く、クローゼットがある…

〇〇

終わった〜!

〇〇

…荷解きも終わっちゃったし、なにしようかな

〇〇

なかむさん、…をよぶ?

でも気まずくなったら嫌だしな…

〇〇

う、

〇〇

し、下行ってみよう

〇〇)トットットッ

下に降りると、リビングの扉の向こうから、父と母の楽しそうな声が聞こえてきた。

ラブラブそうで何よりだ。

どうやらなかむさんもいるようで、時折彼のはっきりとした声が聞こえてくる。

〇〇

(楽しそう…邪魔したら悪いよね)

そう思って部屋に戻ろうとした時、玄関の扉が開いた。

?)ガチャ

え、

は…?

〇〇

え?

shk

だ、誰だお前

〇〇

(あ…!この人結婚式で見かけた…)

〇〇

あ、あの

shk)ダッッッ

〇〇

え!?

〇〇

ちょ…

話しかけようとすると、凄い勢いで二階へ逃げられてしまった。

私、なんか変だったかな…

あれ、

ああ、君、新しい妹か

初めまして。

kr

俺、きりやん

kr

〇〇ちゃん…であってるよね

〇〇

あ…はい。初めまして

kr

これからよろしくね

きりやん、と名乗った私の新しいお兄さんが首をかしげると、綺麗な金髪がさらりと揺れた。

〇〇

よ、よろしく…お願いします

〇〇

あの、さっきの人は…?

kr

ああ、あいつ?

kr

シャークんって言って、ちょっと人見知りが激しいところがあるんだよ

kr

なんか、ごめんな

kr

あいつ急にどっか行っただろ

kr

慣れたら大丈夫だと思うんだけど、最初のうちはしばらくあんなのかもねw

〇〇

そう、ですか

kr

それより、〇〇ちゃんはこんなとこでなにしてたの?

〇〇

あ、いや、特になにも…

kr

じゃあさ、一緒におやつでも食べない?

kr

この前美味しそうなお菓子もらったんだよね

〇〇

いいんですか…?

kr

もちろん!

〇〇

じゃあ、お言葉に甘えて…

kr

はい、どーぞ!

〇〇

美味しそう…

きりやんさんが持ってきてくれたお菓子は、どれも美味しそうだ。

ちょうど近くにあったホイップクッキーを取ろうとしていると、リビングのドアが開いて、なかむさんが顔を覗かせた。

nkm

あれ、こんなところにいたんだ

nkm

部屋見に行ったら誰もいなくてびっくりしちゃった

〇〇

あ、

〇〇

ごめんなさい、何も言わずに出てきちゃって

nkm

あやまんなくていいよw

nkm

それより…

nkm

なにしてんの…?

nkm

ねぇ?きりやん

kr)ビクッッ

nkm

俺に黙って勝手に美味しいお菓子食べてんの?

 なかむさんを見ると、表情は笑っているが、目は笑っていなかった。

kr

い、いやぁ〜これは…

〇〇

な、なかむ…さん?

nkm

あはは!

nkm

じょーだんだよ!w

nkm

俺も食べよーっと

そう言ってなかむさんは私の隣の席についた。

〇〇)ビクッ

nkm

ん?どうかした?

kr

〇〇ちゃん…なんか顔色悪くないか?

〇〇

え、いや…なんでもない…

 今までなんともなかったから、大丈夫だと思っていたのに

すぐそばに男の人がいる… それだけで少し恐ろしく感じてしまう。

kr

…やっぱりなんか震えてない?

nkm

ほんとだ

nkm

どうする?部屋に戻る?

〇〇

は、はい…ごめんなさい…

kr

大丈夫?

kr

立てる?

kr

…着いて行こうか?

〇〇

いえ…大丈夫です

nkm

nkm side

nkm

リビングから出ていく彼女の背中を視線で追いながら、きりやんにはどうお仕置きしようかと考えていた。

nkm

(俺に許可なく〇〇と2人きりになるとかありえないんだけど)

それにしても、〇〇はどうしたんだろうか。

俺がくる前はきりやんと普通に喋っていた。

nkm

(俺が来る前…?)

nkm

(もしかして、俺が来てから体調が悪くなったってことか…?)

だとしたら、彼女は俺が嫌いなんだろうか。

唐突に、嫌われる事への恐怖が俺を襲った。

nkm

(どうすればいい…?)

nkm

(嫌われないためには…)

nkm

(好きになってもらうためには…)

nkm

(“愛して”もらうためには……)

kr side

〇〇ちゃんが部屋を出てすぐ、なかむが“また”何かを考え始めた。

お菓子を時々つまみながら、どこか一点を見つめて深く考え込んでいる。

kr

(それにしても〇〇ちゃん、可愛かったなぁ)

kr

(あんな純粋で素直な子見たことない…)

なかむはもしかすると、彼女のことで悩んでいるのかもしれない。

俺も、義妹だからと言う言い訳をしているが、絶対に好きにならないかと言われると、難しい。

すでに、俺の中には家族へ向けるものではない感情も芽生えている。

これじゃあ、他の奴らが〇〇ちゃんを好きになるのも時間の問題か。

まあ“計画”は順調に進んでいる。

◼︎◼︎◼︎◼︎の言う通り、彼女は俺たちの“運命の相手”なのかもしれない。

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