rd side.
rd
足が地面を蹴る音。
乱れている息。
どこだか知らない所も。
ただひたすらに、
走って、走って、走って。
もう、今居るここが何処だか分からない
何かに怯えて。
誰かに追われてる訳でもないのに
ずっと、無我夢中に走る。
どうして、こんな事になったのだろうか
どうして、今俺は辛いのだろうか
どうして、
涙が出ているのだろうか
rd
自分の手で雑に拭って、前を見て、走る
踏み切りだと思ってください
rd
らっだぁ!
誰かが俺を呼ぶ声が聞こえた
rd
驚いて咄嗟に後ろを向くが
ここには俺以外居ないようで、
辺りはしん、としていた
そんな中、唯一聞こえる音があった
カンカンカンカン
何の音だろうか、
rd
俺はその音の正体を知りたくて、前に出る
カンカンカンカン
rd
向こう側から早い何かが来ている
カンカンカンカン
ここから逃げなくちゃいけないのは分かってる
rd
でも、逃げた方が苦しくなる気がした
今ここに立っていれば、逃げなければ、
俺は幸せになれる気がした
カンカンカンカン
キーッ
ブレーキを踏んだような大きな音と、
俺をここに立つよう誘導した音との、2つの音だけが
頭に強く響いた
コメント
9件
カンカンカンカンだと...?まさか...?!((もう本当にこの連載大好きです
繰り返すフラーッシュバック君の声二度とは帰らぬ道 永遠にちぎれてくお揃いの関係を
神() rdタヒぬな!!! 踏切の音ってまさか…