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テラーノベル(Teller Novel)
仲間が作った水の中

仲間が作った水の中

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13

12話

♥

505

2023年11月18日

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rd side.

rd

はぁッ、はぁ

足が地面を蹴る音。

乱れている息。

どこだか知らない所も。

ただひたすらに、

走って、走って、走って。

もう、今居るここが何処だか分からない

何かに怯えて。

誰かに追われてる訳でもないのに

ずっと、無我夢中に走る。

どうして、こんな事になったのだろうか

どうして、今俺は辛いのだろうか

どうして、

涙が出ているのだろうか

rd

ッ…グスッ

自分の手で雑に拭って、前を見て、走る

踏み切りだと思ってください

rd

はぁッ、はぁッ、

らっだぁ!

誰かが俺を呼ぶ声が聞こえた

rd

ッ、?!

驚いて咄嗟に後ろを向くが

ここには俺以外居ないようで、

辺りはしん、としていた

そんな中、唯一聞こえる音があった

カンカンカンカン

何の音だろうか、

rd

スッ

俺はその音の正体を知りたくて、前に出る

カンカンカンカン

rd

向こう側から早い何かが来ている

カンカンカンカン

ここから逃げなくちゃいけないのは分かってる

rd

…なんでだろう、

でも、逃げた方が苦しくなる気がした

今ここに立っていれば、逃げなければ、

俺は幸せになれる気がした

カンカンカンカン

キーッ

ブレーキを踏んだような大きな音と、

俺をここに立つよう誘導した音との、2つの音だけが

頭に強く響いた

仲間が作った水の中

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コメント

8

ユーザー

繰り返すフラーッシュバック君の声二度とは帰らぬ道 永遠にちぎれてくお揃いの関係を

ユーザー

神() rdタヒぬな!!! 踏切の音ってまさか…

ユーザー
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