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屋上から出て直ぐに 家に帰った。
リビングへ行かずに そのまま階段をのぼり部屋に行った。
リビングから 母親と父親の怒鳴り声が響く。
きっとまたお互いのストレスを発散し合っているのだろう。
わたしに当たってこないだけましだ。
わたしはベッドに寝転がり そのまま目を閉じた。
深呼吸をし頭の中を空っぽにする。
気がつくと夜中の2時だった。
両親は眠っている。
わたしはいつものように パーカーをスウェットの上に着て、 サンダルを履き外に出た。
私は普段誰も来ないような公園に来た。
この公園から見る星空はすごく綺麗だ。
街灯の代わりに明るい星が私を照らしている。
先輩は今頃寝ているのだろうか。 まだ屋上にいるんじゃないか。
そんなくだらないことを考えて 私はくすりと笑った。
先輩のことを考えているうちに 今日のことを思い出した。
友達ができたこと。 そして、先輩に拒否されたこと。
あの時は何もいえなかった。
でも今は自分を隠している先輩を 受け入れようと思えた。
翌朝、昨日のように早く学校に来て 屋上へ行った。
静夏
静夏
静夏
静夏
先輩は困ったような顔で私を見る。
静夏
静夏
静夏
静夏
私は思わず笑ってしまった。 先輩に「知りたい」って言ってもらえた。
それがとても嬉しくて。
それから色々話した。 家族のこと、学校生活のこと。
先輩はなにを言っても否定せず ただ、頷いてくれた。
聞き手が欲しかった訳では無い。 先輩に知って欲しかった。 それが叶った今、今まで悩んでいたこと全てが消えていくような気がした。
ある程度話したあと、私は立ち上がって
静夏
とお辞儀をした。
先輩は眉頭を上にあげて笑い、 不安気な表情でこちらを見る。
静夏
静夏
静夏
静夏
私がそう言うと先輩が口を開く。
先輩の名前が知れると分かったら 心臓がまた痛くなるほどに鳴った。
夏輝
夏輝
夏輝
夏輝
静夏
静夏
夏輝
静夏
静夏
静夏
夏輝
静夏
静夏
静夏
夏輝
先輩は屈託の無い笑顔で 声を出して笑った。
夏輝
夏輝
静夏
夏輝
夏輝
先輩は私の目を見つめて 呟いた。
"好き"という言葉に反応して 顔が一気に赤くなる。
先輩は意識すらしてないのに。
静夏
静夏
静夏
夏輝
夏輝
私の名前を言うと、 先輩はいたずらな笑顔で笑った。
真っ赤な顔がさらに赤くなった。
静夏
そう言ってすぐに教室に行った。