コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
💜兎
💜兎
これはとある白色の少年と 水色の青年のお話。
———————————————
『水色の青年』
———————————————
『水色の青年』
———————————————
僕は虐待を受けていた。
殴られて…蹴られて…
『白色の少年』
物を投げつけられて…刃物で傷をつけられて…
僕の体はもうぼろぼろだった。
『白色の少年』
僕は親に捨てられたんだ。
『白色の少年』
『白色の少年』
でも正直良かったと思う。
あそこに居たら僕は幸せだと思う日々は来なかったから。
来る前に"羽が飛んでいた"と思うから。
でも僕は外を知らなかった。
『白色の少年』
何もかもが分からなくて
それでも僕は歩き続けた。
そして…そこで見つけた望んでは
水白の鳥居だった。
僕は何故か鳥居の"向こう"に引き寄せられた。
鳥居の向こうに居たのは…
『水色の青年』
袖が広くてまるでワンピースのような…昔の服みたいだ。
そんなことを思っていたら「初めまして」の感情がわいてきた。
お客さんなんて久しぶりだな。 とクスッと笑う貴方の笑顔は…
何だか…とても…
『白色の少年』
と感じていた。
「綺麗」なんて言葉は初めましてだった。
自分自身も「綺麗」という感情が分からなかった。
でも何故か頭の中に「綺麗」という
意味が分からない文字が浮かび上がった。
『水色の青年』
『水色の青年』
『白色の少年』
何故か君の眼は沈んでいた。
何故か君は見ず知らずの僕に抱きついてきた。
「ごめんねぇ」
君は僕よりも背が高いから僕の顔は君の胸に。
すっぽりと君の暖かい腕に包み込まれる。
「君も…同じなんだね。」 「ごめんねぇ。」
なんて。
さっきから沢山の初めましてがあって、少し理解に困った。
『水色の青年』
そんな初めましての言葉にまた理解に困った。
「理解に困った。」そう思っていたら、 何故か僕の足元に
水が降っていた。
雨かと思ったが、何故か空は快晴だった。
何処から水が落ちているんだろう。
そう考えていたら、貴方は
『水色の青年』
また困惑した。
僕から水?そんなことを考えていたら
分かってしまった。
いや、思い出してしまった。
貴方の一言で。
『水色の青年』
「涙。」これは初めましてじゃなかった。
遠い昔に封されたんだ。 涙を流す事を。
白色の少年
僕が気付く頃にはもっと泣いていたんだ。
「もっと泣いちゃったっ〜」
と微笑みながら、
僕の眼に布を当てようとする貴方の細くて白い腕。
でもそんな貴方の腕に触れて見た。
『水色の青年』
白色の少年
『水色の青年』
さっきまで理解出来なかった言葉。
「君は僕と同じ。」
理解出来たよ。
白色の少年
白色の少年
白色の少年