Night
家…帰る気になれないよ
帰っても不機嫌な辰に怒られるだけ、、、
ねぇ、辰、、
私のお腹に辰と私の赤ちゃんがいるんだよ、
言えないよな、、
喜んでくれないよね、?
○)悲しいな、嬉しいのに悲しいよ、
私はお店の前で泣き崩れて
帰らないといけないのに、
私の居場所はあそこなのに
足が重くて動かない
○)あぁ、、(泣)
涙と共にだるさがくる、
つわりって言うのかな、?
○)ごめんね、赤ちゃん
私はお腹をさすっていると
洋服には大きな水滴
○)私は弱いなぁ、、
??)あの…大丈夫ですか…?
○)ごめんなさ…あれ…??
男の人の大丈夫?という優しい声で私は顔を上げる
○)あべ…くん?
阿)あ、え、!○○ちゃん!?
阿)何してるのこんな所で!
勉強帰りかな、?勉強道具持ってる
そういえば雑誌で夜に散歩してるっていってたっけ?
○)あ、待って!辰には電話しないで、、!
咄嗟に出た言葉が旦那にバレたくないって寂しいね、、
阿)あ、ふっかと喧嘩した感じ、?
ごめんね、阿部くん 面倒なことに巻き込んで
オロオロしてる阿部くんの動きがピタッと止まった、
どうしたんだろう、、?
阿部くんの目線を辿ると、、
○)あっ、ち、違うの!
阿)ねぇ○○ちゃんもしかして
「お腹に赤ちゃんがいるの?」
____________
○)ごめん、阿部くん勉強帰りにタクシー呼んでもらっちゃって
阿)俺だって常識のある人間だよ?
なぜかあの後阿部くんは急いでタクシーを呼んで私を乗せてどこかへ行った
うちとは逆方向だから辰のいるところに向かうのでは無いのだろう
阿)最近ふっか撮影でイラついてたし○○ちゃんとの時間を大切に出来てないんじゃないかって思ってたの!
○)うん…そうだった、、会話なんて一切ないしただの家政婦、、いや、辰にとってはミジンコ以下の存在だったかも、
阿部くんはね 「一人で頑張ったね」
っていって背中さすってくれて、
誰かに褒められることなんてここ3年間1度もなかったから私は思わず泣いてしまった
阿)ふっか痛い目見ればいいんだよ!
ニコッと笑う王子様のようなお姫様のような笑顔を見せながら放つその言葉はどうも意味深、
少し時間が経って連れてこられた先は阿部くんの実家だった
阿部くんはご両親に事情を説明して私を部屋に入れてくれた
阿)ほら、俺今実家暮らしで親もいて心強いじゃん?
○)うそ…へ?どういうこと?
阿)ふっかが改心するまでうちにいなよ♡
とんでもない展開に頭が追いつかない
・・・
つまり辰が追いかけてくるまで阿部家に居るってこと!?
阿)ストレスためだからあんな家にいるの○○ちゃんにも赤ちゃんにも良くないよ
○)いいん…ですか?
ご家族の皆さんも受け入れ態勢に入ってくれて、
そして何より 辰に気を使いながらあの家にいるのは私にもこの子にも悪いことだ
阿)親いるし誓って変なことはしないからね!?
○)あはは ありがとう阿部くん
いいの?阿部くん
一生改心なんてしてこないかもよ?
でも少し 阿部君の優しさに頼りたくなってしまった
久しぶりに人に優しくされたな、
久しぶりに自分が人なんだって実感したな
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