TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

主と執事の転生物語

一覧ページ

「主と執事の転生物語」のメインビジュアル

主と執事の転生物語

21 - 第21話 お姉ちゃん!!

♥

252

2024年07月06日

シェアするシェアする
報告する

その頃 桜は昼間にいた海に来ていた

すぅ……はぁ…

風が気持ちいいな

今まで本当のことを言わなかったのは…嫌われたくなかったから…

でも…もう嫌われてしまったし、まぁ仕方ないよね

8年間も騙し続けてきたんだもの…そりゃあそうなるわよね

ちょっとだけ、入ってみよ

ザブザブ

っ!いった…あーあ傷開いちゃった

まぁもういいよね…死んでも…

みんなは多分まだ詩織と一緒にお風呂入ってるから、ゆっくりさせてあげたいし

はぁ…

ザブーン

うっ…結構波が高くなってきたな…上がろっと

バシャバシャ

ザブーン

え?

んんっ!んん…

(やばい、飲み込まれた)

(ってか、前にこんなことあったなぁ…)

(ボスキが助けてくれたっけ?)

(でも…もう誰も来ないから…いいよね)

ごぽっ……(息が……)

バシャ

っ!

(だれか…いる?)

手を掴まれる

(だ…れ…)

っはぁ…はぁ…はぁ…桜!桜起きろ!

…………

ルカス

出血が酷いね…

フルーレ

それにしても足がめちゃくちゃ早かったですね、ハナマルさん

ハナマル

当たり前だろ、…はぁはぁ…行く場所ここしかないと思ったからな

ベリアン

早く宿に戻りましょう!

フェネス

そうですね

アモン

また走るんすかー?!

バスティン

俺が担いでいくぞ?

アモン

じゃあ、お願いするっす

ハウレス

行くぞ!

みんな

えぇ
うん!
はい

ベリアン

はぁはぁ…全速力で走るとさすがに体力を消耗しますね

ラムリ

そうですね…

………

詩織

あれ?みんなおかえりー

詩織

どこ行ってたの?

テディ

あ、詩織ちゃん…

詩織

って、なんでお姉ちゃん血まみれなの?

………

詩織

ねぇお姉ちゃん…お姉ちゃん!

………し…おり…

詩織

!!

ごめ…んね…ずっと…うそついてて………

詩織

え…うそ?

うん…

お母さんと…おと…さんは…捨てて行ったんじゃない…

本当は…死んじゃったの…

詩織

え?死んじゃった…?

うん…

それは…詩織が…小さい時だったから…そんな子に…暗い過去を…まだ知らせない方が…いいと思ったの…

詩織

だからって…お風呂に入らなかった理由にはならないじゃん!!

……ハナマル…下ろして

ハナマル

あ?あぁ、いいぞ

ハナマル

ただ、腰は持って支えておくな?

あ…りがと

詩織…じゃあ、これをお風呂に…入る度に…見れるの?

服をめくりお腹と背中の傷を見せた

詩織は信じられないと言わんばかりの顔をしていた

それもそうだ…まだ傷がくっついていない傷がいくつもあるし、なにより爛れているところがいくつかあるから

………もう1回聞くよ?

詩織はこれを見ても…一緒にお風呂に入れる?

詩織

…………

こうなるから言いたくなかったのよ…

詩織

どうして…こんな傷が…

これは…親族にタライ回しにされてた時に…よく詩織が寝てからこういう事されてたの

それで…深すぎてずっと傷が繋がらないから、こんな傷をみたら……詩織に……嫌われるんじゃないかって

そう思ってたから…

だからずっと言えなかった

本当は言いたかった…でも、何度も何度も、詩織に嫌われたくない…そばにい続けて欲しいと思ったら

言う勇気が無くなった…だから、ずっと詩織に悲しい思いをさせてたんだよね

詩織

っ………

ごめんね、……こんな……おねぇ…ちゃん…で…

桜がハナマルにもたれ掛かる

ハナマル

うおっと!桜?

はぁ…はぁ…ごめん…ちょっとだけ……寝さ…せて

ハナマル

桜!

すぅ…すぅ…

バスティン

寝てしまったみたいだな

詩織

っ……う…うぅ

詩織

お姉ちゃん…ごめんなさい…ごめんな…さい

詩織

そんな傷あるの知らずに…ずっとお姉ちゃんに酷いこと言っちゃって…

ボスキ

だから言ったろ?

ボスキ

桜は詩織に嘘をついてた

ボスキ

だが、それは「いけない」嘘じゃなかった

ボスキ

「ついていた方がよかった」嘘だったかもな

詩織

うぅ…ぐすっ…ぐすっ…

詩織

うわぁぁぁぁん!お姉ちゃん!

アモン

よしよし、詩織ちゃんこっち来るっす

詩織

うえぇぇん…アモン兄ちゃ〜ん

アモン

よしよし、ちゃんとごめんなさいができてえらいっすよ

詩織

うっ…ぐす…ぐすっ…

ハナマル

それより俺桜風呂入れてくるわ

ハナマル

血まみれだし、なんなら海に入ってたから若干潮臭いしな

ルカス

それなら、私も行くよ

ミヤジ

お前は犯罪になるからやめとけ

ルカス

そーお?

ロノ

ま、まぁそれなら、俺も行きますよ!

ベリアン

なら、他の皆さんは寝る準備をしておきましょうか

ハウレス

そうですね

詩織

ぐすっ…ぐす…

アモン

俺は詩織ちゃん落ち着かせてから行くっす

ナック

そうして差しあげてください

ユーハン

じゃあ行きましょう

みんな

うん

主と執事の転生物語

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

252

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚