反乱 001×456

⚠️390×457要素アリ、すこーーし暴力要素、S2の完全ネタバレ含みます⚠️

ゲームを終わらせるために反乱を企んだギフンたちだったが、圧倒的な数の差に鎮圧されつつあった

始めこそ強硬な眼差しだったギフンも、今では装填された数少ない弾丸に不安を煽られている

ギフンとチョンベの視線がかち合う

言葉こそ交わしていないものの、同じ思いを抱いていることは明白だった

「投降しよう」

2人はピンクマスクの見える位置に銃を置き、頭の後ろに両手を回して膝を着く

ギフンの悔しげな顔にチョンベは胸が刺されるような痛みがうずいた

階段を降りてきて2人を見下ろす影に、ギフンは見覚えがあった

忘れるはずがない。2年間、一時も忘れることができなかった。

仮面の奥から機械的な声が響く

ギフンがフロントマンに殴り掛かる

それもピンクマスクによって制された

地面に押さえつけられているギフンに駆け寄ろうとしたチョンベに銃口が向けられる

地面に押さえつけられているギフンが激しく暴れ、フロントマンを睨みつけ叫んだ

フロントマンのその言葉に重なるようにギフンの首に激しい痛みが走った

徐々に意識が薄れていく

黒が迫る視界に、地に倒れ込むチョンベが映った

目を覚まして早々、首の痺れるような痛みに呻き声をあげる

上体を起こし、辺りをぐるりと見渡した

燦然と輝く装飾品に全てに高価な印象を受ける

ギフンのすぐ横には、手足の縛られたチョンベが横たわっていた

揺すり起こそうと試みるが、ギフン自身も手足が縛られていることに気付いた

チョンベも首が痛むらしく、怪訝な顔をして半身を起こす

小言を言いつつもギフンはチョンベが無事でいたことに安堵していた

同時にフロントマンの企みを訝る わざわざ気絶までさせて何がしたいのか…

2人の視界の先には巨大なモニターがあった

それぞれ、廊下や全体が就寝する部屋など、区画ごとに分割されて映っている

チョンベが乾いた笑いを漏らす

扉が開く音がした

2人が音の方向に顔を向ける

見慣れた緑のジャージではない、黒のローブに身を包んだ見慣れた男がそこにはいた

一歩、また一歩とヨンイルは距離を詰める

弧を描いたヨンイルの脚がギフンの腹に命中した

一瞬の圧迫感のあとにギフンの腹に激痛が走る

仰向けに倒れ込んだギフンにヨンイルが乗りかかる

蹴られた腹はもちろん、ヨンイルの重さと床の間に圧迫された縛られている両手が悲鳴をあげる

ヨンイルがギフンに顔を寄せ、

キスをした

ヨンイルが力任せにギフンの服を破った

ギフンの胸部が露になる

ヨンイルの呼吸が荒い。獰猛な獣のようなその姿にギフンの全身が粟立った

恐怖で喉が引き攣る

ヨンイルは抵抗できないギフンの右胸に噛み付いた

噛みちぎられるではないかと思うほど段々と力が込められていく

痛みで視界がチカチカとスパークする

ヨンイルの歯が離れたそこには、はっきりとした歯型に血が滲んでいた

ヨンイルが前髪をかきあげる

人が変わったかのようにヨンイルの声色が変わる

うつ伏せに倒されたギフンは手が拘束されているためにヨンイルに尻を突き出す体制になった

声が震えている

今からヨンイルが何をするか、全員が薄ら気付いていた

ヨンイルがベルトを解く

這い逃げようとするギフンの腰を掴み、そのズボンを半ば強引に脱がせる

ギフンの後孔にヨンイルのそれがぴたりと宛てがわれた

ここでようやくヨンイルの視線が地に這って泣き叫ぶチョンベを捉える