みんなで頑張ろうとあの日誓ったのに 俺は既に心が折れかけていた
アロハ
アロハ
アロハ
仕事以外の時間は カイくんは俺のそばにずっといてくれた
カイ
背中をさすってくれたり 抱きしめてくれたり 撫でてくれたり 本当にたくさん支えてくれた
カイ
カイくんは俺を持ち上げて抱きしめてくれた
俺はカイくんの首筋に顔を埋めた
アロハ
カイ
つわりのせいで 生活している上で嗅ぐ匂いの ほとんどはダメになってしまった
でもカイくんの匂いだけは 唯一、大丈夫だった
アロハ
カイ
カイくんはそのまま髪を撫でてくれた
アロハ
アロハ
カイ
カイ
優しく背中をさすってくれた
アロハ
食べ物も受け付けるものと 受け付けないものがあって 食べられるものは限られていた
アロハ
アロハ
カイ
カイ
カイ
カイ
カイ
カイ
優しくそのまま抱きしめてくれる
アロハ
そうやってカイくんは ずっとずっと俺を支えてくれていた
家のことなんて全然出来ない
カイくんはたくさん俺を支えてくれているのに
俺は何一つ返せなくなってしまった
元々特別に何か出来るようなタイプでは無いけど 最低限はしていたつもりだった
ご飯は作れないけど 洗濯とか掃除とか そういう本当に最低限のこと
仕事に行く時のお見送りも 仕事から帰ってきた時のお出迎えも
俺は具合が悪くて寝てばかり
けどカイくんは俺の事を責めないし 怒りもしないでいつもそばに居てくれて…
そういう日が多くなるにつれ 自分の無能さに 気が沈むことが多くなっていった
アロハ
カイ
アロハ
カイ
カイ
アロハ
カイ
アロハ
アロハ
妊娠中は色々不安定 ホルモンバランスが乱れるせいで 情緒不安定になったりする
そのせいもあって この時の俺は自暴自棄になっていた
アロハ
アロハ
何も出来ない自分に腹が立って なのに今は悲しくなって もう感情がめちゃくちゃだった
頬になにかが伝う
あれ俺、泣いてる…?
カイ
アロハ
カイくんは俺を見つめた
カイ
カイ
カイ
カイ
カイ
カイ
カイ
カイ
カイ
カイ
カイくんはそう言って 涙を拭ってくれた
アロハ
アロハ
カイくんの言葉たちが深く心に響いた
それがまた俺の頑張りの糧になった
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続きが楽しみ!
