緋山 美帆子
寝たか。私も仕事戻ろうかな。

冴島 はるか
そうですね。戻りましょう。

白石 恵
んっ…。(だいぶ楽になったな…これならカルテくらいはできるよね。)

白石 恵
(え、カルテ今の時間でどんだけ溜まってんの?!)

緋山 美帆子
あ、白石。休んでてって言ったじゃん。

白石 恵
あ、緋山先生。私さっき起きたんだけどだいぶ楽になったしカルテくらいはできるかなって思ってさ。

緋山 美帆子
そっか。辛くなったら言ってね。

白石 恵
ありがとう。(あ、熱測ってない。いっか!それに私はスタッフリーダー。何時間も休む訳にはいかないし。しっかり仕事しなきゃ。)

白石はそう思い、デスクにおいてあった大量のカルテに手をつけた。それから数時間後…。
白石 恵
(なんかしんどくなってきちゃった。ダメだよ。さっき休んだんだし。てか私今日当直だ…。頑張らなきゃ。)

冴島 はるか
(あれ?…白石先生の様子が…。)

冴島 はるか
白石先生?どうしたんですか?って…顔色悪いですよ?!

白石 恵
え…?平気だよ…!

緋山 美帆子
あ〜疲れたー。

藤川 一男
俺もだよ〜…。

藍沢 耕作
…………。

冴島 はるか
どうしたんですか?

藤川 一男
いや〜、急患入ってさ!!のんびりしてたからいきなり過ぎてビビった笑

冴島 はるか
それはのんびりするのが悪いです。気を抜いちゃ行けませんよ。

藤川 一男
はっはい!!

白石はこのやり取りをみんなが見ているうちにどんどん辛くなり、座るのも限界になった。さすがに無理だと思った白石は、デスクに突っ伏していた。
白石 恵
(しんどすぎて泣きたい…。泣いちゃダメ…。)

この後も冴島と藤川のやり取りは数分間に渡り続いていた。
緋山 美帆子
ってあれ…?

冴島 はるか
ん?どうしたんですか?

緋山 美帆子
いや、何も…。

緋山 美帆子
って白石!!!

白石 恵
ハァ…ハァ…ハァ…(つら…。)

冴島 はるか
白石先生?!(やっぱり無理してたのかな。)

緋山 美帆子
白石!

緋山は白石の背中に手を当てた時、高い熱だ、とすぐに分かるような体温が伝わった。
白石は体力的にも限界が近かったため、意識は朦朧としていた。
白石 恵
ハァ…ハァ…ハァ…ゲホッゴホッ…

緋山 美帆子
白石?聞こえる?

白石 恵
ハァ…ハァ…(。_。`)コクッ…ハァ…

緋山 美帆子
動きたくないよね…。

藍沢 耕作
ストレッチャー持ってくるか?

緋山 美帆子
あ、お願い。

藍沢 耕作
だってよ。藤川。

藤川 一男
お、俺?!雑用かよ!!

藍沢 耕作
あぁ。お願いな。

藤川 一男
はいよ!

藤川 一男
持ってきたぞ!

緋山 美帆子
ありがと。

白石 恵
ウゥ…ゲホッゴホッ…ハァ…ハァ…

冴島 はるか
じゃあ私は仮眠室に体温計の用意をしておきます。

緋山 美帆子
お願い。

藍沢 耕作
運ぶぞ。

緋山 美帆子
うん。

藍沢 耕作
白石?わかるか?

白石 恵
ウゥ…ハァ…ハァ…ッ(。_。`)コク

藍沢 耕作
お前は今日から数日間仕事を休め。シフトの調整はしておくから心配するな。

白石 恵
ハァ…ハァ…あり…がと…

緋山 美帆子
白石、辛かったら無理して喋らなくていいから。体温計挟むよ。

白石 恵
(。_。`)コク

緋山 美帆子

緋山 美帆子
え?!

冴島 はるか
どうしました?

緋山 美帆子
白石の熱…

冴島 はるか
高いですね。

緋山 美帆子
朝出る時私止めておけばよかった…

冴島 はるか
…緋山先生今は私たちに任せてください。
緋山先生も疲れてると思うので休んできてください。

緋山 美帆子
うん…。ありがとう。

白石 恵
ハァ…ハァ…

冴島 はるか
(だいぶ息も荒いな。相当我慢してただろうな。)

冴島 はるか
白石先生、今暑いですか?寒いですか?

白石 恵
ハァ…ッ暑…い…ハァ…ハァ…ハァ…

冴島 はるか
ありがとうございます。
上がりきったみたいなので点滴で解熱剤入れますね。あと、水も今から持ってくるので水分取ってください。

白石 恵
(。_。`)コク

冴島 はるか
点滴は藍沢先生にお願いしていいですか?

藍沢 耕作
あぁ。

冴島 はるか
ありがとうございます。
今持ってきます。

白石 恵
ぇ…( ;ᯅ; )

藍沢 耕作
どうした。怖いのか?

白石 恵
(。_。`)コク

藍沢 耕作
大丈夫だ。

冴島 はるか
持ってきました。

藍沢 耕作
(はや…。)ありがと。

藍沢 耕作
白石?刺すぞ?

白石 恵
(。_。`)コク

藍沢 耕作
ブス

白石 恵
( ´•̥̥̥ω•̥̥̥`)

藍沢 耕作
もう疲れただろ。寝てていいぞ。

白石 恵
(。σω-。).◦*

そう言われ安心した白石は数分後、ぐっすり眠りについた。