コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ネツキ
ネツキ
ネツキ
58タップ(841文字)
ネツキ
興味本位で小坂は本のタイトルを読む
小坂美唯叶(こさかみいか)
人気のない、薄暗い図書室で さらに強く風が吹き肌を刺す
小坂美唯叶(こさかみいか)
小坂美唯叶(こさかみいか)
突如、ここに連れ去られたため 学校指定の制服のままである
制服にはブレザーがあるのだが 面倒くさがって普段着てないことを後悔する
小坂美唯叶(こさかみいか)
机や本が散乱に置かれていて、歩きづらい
何とか散乱された本を踏まないように 全開の窓まで行き外の様子を見た
小坂美唯叶(こさかみいか)
見えたのは隣の建物の中
整備されてないからだろう ボロボロで苔やツタなどがそこら中に生えているのが見える
夕暮れで室内がどんどん暗くなる 日が当たらないからか寒さも増していく
誰か居ないのだろうか
一刻も早くこの孤独感から抜け出したい
完全に暗くなる前に急いで建物の外へ出る
タッタッタッ
タッタッタッ
タッタッタッ
タッタッタッ…
小坂美唯叶(こさかみいか)
タッタッタッタ…
小坂美唯叶(こさかみいか)
タッタッタッ…タッ
タッタッタッ..タ…
小坂美唯叶(こさかみいか)
ドサッ
走り疲れて、その場に崩れ落ちる
ここは誰も居ない きっと、まだ探そうとしても誰もいないだろう
手足が重くて、動かせない 大粒の汗が頬を伝い下へ落ちていく
まだ息も整わない 身体は不規則に酸素を求める
心臓の音がうるさい
サァーッ…
夜風が頬を撫で寒さで身体が震える
風よけで建物の中に入ろうかと考えるが 不安で建物に入るのに躊躇う
ボロボロで真っ暗な室内が目に入る
小坂美唯叶(こさかみいか)
結局、恐怖が勝ち 他の建物の前にもたれて座り込む
多少の風よけにはなるが、それでも夜風の 寒さに身体を縮める
小坂美唯叶(こさかみいか)
少し休まって、不安が解けたからか 涙が溢れてくる
必死にそれを袖で拭うが どれだけ拭いてもぽろぽろ溢れる
一層身体を縮め、目を閉じる
ファサッ
何かが身体に覆い被さる
小坂美唯叶(こさかみいか)
覆いかぶさってる何かから あたたかさを感じ、そのまま寝落ちた