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友達

舞桜おはよー

三春舞桜

おはよ〜

いつも通り友達と合流して 学校に向かう。

遥と出会って8年が経った。

私は当時住んでいたあの町から 引っ越してしまい、

縁もゆかりも無い 場所に住んでいる。

もう彼と会えることは 無いと言うのに、

私は今でもあの頃のことを 夢に見るのだ。

友達

元気無いね、どうかした?

三春舞桜

えっ

三春舞桜

…ううん、なんでもない

友達

そう?

友達

てか今日の小テストだるいよね〜

三春舞桜

期末も近いのにね

高校に入って 話せる友達もできたし、

そこそこ充実した日々を 送っている。

年々夢は 朧気になっていくし、

声も容姿もぼんやりとしか 覚えていない。

でもあの黒と蜂蜜色の瞳だけは ハッキリと思い出せる。

いつか忘れてしまうのだろう。

そう思うと忘れたいような、

でも寂しいような、 不思議な気持ちになるのだ。

そんな私に転機が 訪れようとしているなんて、

思ってもいなかった。

今朝までは…。

三春舞桜

じゃあねー

友達

また明日〜

学校終わり、

夕焼け色に染まる 商店街を歩き進める。

今朝見た夢が まだ頭の中にあって、

未練がましい自分に 嫌気がさしてしまう。

三春舞桜

はぁ…

思わず溜め息を吐くと、

対向から複数人の 男子グループが歩いてきていた。

緑の襟がトレードマークの 学ランを着ている。

風鈴高校の生徒だろう。

この街には一風変わった ルールがあって、

不良が多いこの街を 守っているのが、

風鈴高校の生徒… 防風鈴なのだそうだ。

三春舞桜

( たしかに喧嘩しているところを何度か見たことがあ…る… )

その男子グループと すれ違ったその瞬間。

パチンと何かが弾けるような 衝撃が走った。

三春舞桜

!!

三春舞桜

( 遥…!? )

そして気付けば、

1人の男の子の腕を 掴んでいた。

遥 か 未 来 の 桜 色

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