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私がこんな風になったのも、全てあの人のせい…
緋色
一人、真っ暗な部屋の真ん中で、ただただ不気味に笑っていた──
─一年前─
母
緋色
今日も怒鳴られた。 何をやっても失敗してしまう私、緋色は、毎日母に叱られてしまう。
母
母
母
私に聞こえるように、独りごとをいう母。
逆らいたいけど、逆らったらどうなるか…なんてわからない。
母
緋色
私はそう、こころの中で呟くことしかできなかった。
─次の日─
美里
美里
なにも考えていなかったはずなのに、目から涙がポロポロとあふれでてきた。
緋色
美里
緋色
私はここ最近のこと、自分のできなさ具合、そして反抗できないこと。
全て美里に打ち明けた。
美里
美里はそう頷きながら、眉をハの字にする。
緋色
美里
美里は手をパチンっと合わせ、私にこう告げた。
美里
緋色
突然の発言に、私は戸惑った。
美里
美里は満面の笑みを浮かべながら、詳細を告げてくる。
美里
美里
キャハハと笑う美里。 はじめは狂った案だと思っていた。 だが……
緋色
緋色
美里は少し悩み、やがて──
美里
と、言った。
緋色
私は嬉しくて、美里に抱きついた。
美里
緋色
美里
そうして、私たち二人は私の母に対する反撃を考え始めたのだった。
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