授業終了の鐘が鳴った途端、中也は走り出した。
級友に対して取り繕う事さえ忘れて居た。
ノックもせずに保健室へ入る。
太宰 治
中では太宰が長い足を組み、椅子に腰掛けて居た。
荒い息を吐き乍ら、中也は次に取るべき行動を考える。
数秒後、意を決した様に後ろ手に扉を閉めて内ポケットに手を入れる。
カチッ、と微かな音がした。
太宰 治
太宰へ銃が突き付けられる。
中原 中也
確かに中也のズボンの踵辺りに返り血がついて居た。
だが、何故。怪我では無く他人の血だと分かったのか。
中原 中也
先生、に対する敬意も忘れ中也は太宰を睨み据える。
数秒の沈黙の末、太宰が口を開いた。
太宰 治
太宰 治
太宰 治
何処迄も、冷たい___いっそ冷酷な気さえする様な、濃褐色の瞳。
中原 中也
太宰 治
太宰 治
太宰 治
中原 中也
中也は銃の照準を太宰からずらさない。
だが、其の手は少し震えて居た。
数十秒の膠着。
中原 中也
中也の手から銃が滑り落ちた。
床に落ちる鋭い音が響く。
太宰 治
中原 中也
中原 中也
太宰 治
太宰が笑む。
太宰 治
太宰 治
何時もの調子で太宰が云う。
入口ドアの外側に〝面談中 体調の悪い人は職員室へ〟の貼り紙をぺたりと貼った。
太宰 治
太宰 治
中原 中也
中原 中也
太宰 治
太宰 治
中原 中也
過去形の言い回しに中也が首を傾げる。
太宰 治
中原 中也
中原 中也
太宰 治
太宰は初めて中原君、では無く中也、と呼び捨てにした。
太宰 治
中原 中也
太宰 治
太宰 治
太宰 治
中原 中也
太宰 治
太宰 治
中原 中也
仮に自分を貶める心算なら、此奴は疾っくの疾うにやってのけて居るだろう…
中也は勘でそう感じて居た。
太宰 治
太宰 治
太宰 治
中原 中也
分からない事だらけだが、兎に角気持ちを落ち着ける為に中也は保健室を後にした。
一人になった太宰が独り言ちる。
太宰 治
太宰 治
太宰 治
太宰 治
考える太宰の口元が綻んだ。
コメント
6件
え、大きい事ですか太宰さん、、一体双黒の身に何が起こると言うのだ、、 あと新双黒出ますか?((これは太中だよ?お前は何を言っている
ぽぽぽぽーん((は? 何時もの如く、せーの 展開がはやぁーい! そう、僕の悩みなんだよ。展開が速くなりがち。 僕自身あんまり展開速いの好きじゃ無くてさ…焦れてる感じを愉しませろよ!!ってなっちゃうんだ☆ まぁ…なるべくちゃんと頑張ります…((なるべく? この作品のいい略し方無い? 長いんだよな、一々。 思い付いたら教えて下さい… 僕は勉強してきます…