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エントリーハンバーは195。
ここで呼ばれなかったら。
「続いて、No.194。 以上が、準決勝の合格者となります。」
....
あぁ。
呼ばれなかった。
やっぱり、あんたには 才能なんて元々無かった んだよ
え…?
え、なに? まだチャンスがあると でも?
んなわけないでしょ?
そんなこと…
まだ分からない、
はっ、もう終わった事なん だし。
さっさと手を引けばいい のに。
違う。
母さんだって、もう見放し てるよ
違う。
私の分身のくせに いい加減自分の無能さ に気づけば?
違う。
違う違う。
違う違う違う違う違う違う…!!!
私は能無しじゃない
母さんだって見放してない
私は…!
深春
深春
深春
深春の祖母
深春の祖母
深春
深春の祖母
深春
深春の祖母
深春の祖母
深春
深春
深春
深春の祖母
深春の祖母
深春の祖母
深春
確かに、おばあちゃんの言う通りだ。
高3で出たピアノコンクールの事は 忘れられないし
その日の朝に、静かにこの世から消えた母のことも忘れられる訳が無い。
あの時、決勝までいけたら。
何か変わっていたのか。
それとも辞退すべきだったのか。
あの時は、
既に出場決定していた準決勝で勝ち抜く事が母への恩返し
その一心だった。
今でも
才能なんてないんじゃないか
母にはもうとっくに見放されてるんじゃないか
そう考えてしまう。
無意味なのに。
夕方頃のこと。
真琴
真琴
深春
真琴
深春
真琴
真琴
深春
深春
真琴
深春
真琴
深春
真琴
真琴
深春
深春
深春
深春
真琴
真琴
真琴
深春
真琴
深春
深春
真琴
真琴
深春
深春
深春
真琴
真琴
深春
深春
真琴
深春
真琴
深春
深春
真琴
深春
真琴
深春
真琴
深春
真琴
深春
深春
深春
深春
真琴
深春
真琴
深春
真琴
真琴
深春
なんで
なんでそんな急に。
また新しく、ピアノを好きに なれるチャンスかもしれない。
私は何も出来ない。
たくさんの賞賛を浴び ていた、あの頃の栄光を
私の演奏なんて、誰が 好むの?
ピアニストじゃないけど、 良さを分かってくれる人は いる。
母さんに見放されたも 同然なのに。
まこっちゃんが誘ってくれた のも、良いタイミングだった のかもしれない。
なんで今更言うの。
母さんもきっと、喜んで くれる筈
無神経
音大に行ってるからこそ なのかもしれない。
なんで、ピアノに執着して るんだろう。
音楽をやる意味を、再び 見い出せるかもしれない。
私はピアノの何が好きだった んだろう、
もう、あの頃のことは引き摺る 必要はない。
思い出したくない、
もしかしたら、コンサート ピアニストになれるかも。
なんで私は、淡い期待 ばっかしてんの。
自分を卑下するのも、もう 無くなるかもしれない。
私の、ピアノに対しての想いは こんな事でグラつく程 弱いんだなぁ。
新しい世界に飛び込める!
自信なんて持てる筈無い。
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