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hotoke

お風呂〜!!

hotoke

入りたい入りたい〜!!

初兎

そう言われてもなあw

いむくんは子供みたいに足をバタつかせる もう16なのに...

そんないむくんに呆れていた時

なぁ君ら...

初兎

え?

誰かに話しかけられた

悠佑

こんなところで何しとんの?

初兎

....誰?

hotoke

初兎ちゃん!この人やばいよ!(小声)

hotoke

髪の毛の端っこが黄色い!(小声)

初兎

そこ...?(小声)

hotoke

絶対ヤンキーだ!(小声)

悠佑

おいおい!全部聞こえとるで!

hotoke

あ、やべ

初兎

(軽いなぁ〜)

突然話しかけてきた男の人は 怖い見た目をしているが どこか優しい雰囲気があり、 安心できた

悠佑

あぁ、驚かせてもうたな

悠佑

こんな時間に子供が公園にいたからな

悠佑

何かあったんかと思ってん

hotoke

子供....!

初兎

(そこかよ!)

いむくんは子供と言われることを 極端に嫌っている

それにしてもさっきからいむくんの 論点が少しずつズレている

悠佑

まぁもう暗いし、早く家に帰った方がええで

初兎

...

hotoke

...

悠佑

そんなことを言われても困ってしまう

僕らに帰る場所なんてもう無いんだから

悠佑

あ〜...

男の人は何か納得したような顔をした

僕らの事情を察してくれたのだろうか

悠佑

そういえばお前ら名前なんていうん?

hotoke

ほとけです..

初兎

初兎...

悠佑

ふーん

悠佑

じゃあ ほとけ、初兎

悠佑

俺ん家来る?

初兎

え?

hotoke

...!

急に何を言い出すのか

この人は今会ったばかりの他人を 家に入れようとしてるのか?

悠佑

なんか事情があるんやろ?

悠佑

流石に夜は危ないしさ

初兎

....

この人の言うことには一理ある

でも、知らない人の家にか...

初兎

(もし危ない人だったら...)

やっぱり危険だろうか..

そんな考えが自分の中を巡る

そんなとき

hotoke

行きます!!!

hotoke

行きたいです!!!

初兎

は!?

悠佑

お!

あまりにも即答すぎる...

いむくんは真面目やけど よく考えたりせえへんからなぁ...

初兎

ちょいちょいちょい!!(小声)

hotoke

どしたの初兎ちゃん?(小声)

初兎

どしたのやないわ!(小声)

初兎

なんでそんな即答なん!(小声)

hotoke

だって〜そんなに悪い人じゃ無さそうだし...(小声)

hotoke

それに...(小声)

初兎

それに...?(小声)

hotoke

お風呂!!

いむくんが目を光らせている

その様子に呆れてしまう

初兎

はぁ....

初兎

まあええか...

hotoke

やった!

もうどうなっても知らん そう思いながら男の人を見る

初兎

じゃあ...お願いします

hotoke

お願いしま〜す!

悠佑

お!じゃあ行くか!

悠佑

ここからちょっと遠いから
電車乗らなあかんけどな

初兎

分かりました..

悠佑

あ、俺悠佑っていうから

悠佑

よろしくな!

hotoke

よろしく〜!!

初兎

(いむくん馴れ馴れしいな...)

いむくんのコミュ力(?) には驚かされる

内心不安に感じながらも 僕たちふたりは悠佑という人に ついて行った

『あの夏が飽和する。』

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