テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
先に言っておきます!
多分みんなが楽しみにしてたであろう放置プレイですが、
今回は出てきません🙇♀️
今回はこの前の雷の続きです!
全員がリビングに揃って、少し落ち着いた頃
雷はまだ、ときどき遠くで鳴っていた
ゴロゴロ……と低く響く音に、麗央の肩がピクリと動く
麗央
毛布を抱いたまま、ソファの端で少しふてくされたように呟いた麗央
零斗の隣に座っていたけれど、さっきまでべったりだったのを思い出したのか、じわじわと距離を取ろうとしている
その様子に、朔矢がにやりと笑った
朔矢
麗央
朔矢
麗央
そう言いながらも、次の雷が――
バリバリッ!! と、まるで返事のように窓を揺らした
麗央
無意識に、びくっと体が跳ねる
そしてそのまま、さっきよりもずっと自然に、零斗の肩に寄りかかった
零斗
零斗は小さく笑って、何も言わずに肩を貸す
龍牙
ふと、龍牙が穏やかな声で問いかける
コーヒーを飲みながら、ちらりと視線を向けただけだったけど、その“問い”はまっすぐに胸を突いた
麗央は一瞬、目をそらすように俯いて――
ぽつりと、答えた
麗央
その声があまりにも小さくて、でも正直で
朔矢
すかさず朔矢が近づいてきて、毛布ごとぎゅうっと包み込んでくる
朔矢
麗央
朔矢
蓮
蓮のひと声で朔矢は口をつぐみ、その蓮は、毛布の端をそっとかけ直してやる
蓮
麗央
今度は自分から、零斗の手を握った
雷はまだ遠くで鳴っていたけれど、さっきまでのような怖さは、もうなかった
麗央は、ただ静かに、温かいぬくもりの中にいた
風呂上がり、各自が部屋着でくつろいでいた夜
ソファで毛布にくるまりながら、アイスの写真を見ていた麗央がぽつりと呟いた
麗央
その一言に、部屋の空気が一気に変わる
零斗
龍牙
蓮
朔矢
一斉にツッコミが飛んだ
でも当の本人はまるで悪びれもなく、「え? だめ?」と小首をかしげてみせる
その仕草に、一瞬沈黙
零斗
そう言って立ち上がったのは、案の定、零斗だった
龍牙
龍牙が肩をすくめて立ち上がり、朔矢はにやにやしながらスリッパを突っかけた
朔矢
蓮も軽く首を横に振りつつ、後ろからそっとカーディガンをかけてやる
蓮
麗央
外の空気は、雨上がり特有の湿った匂い
でも気温は心地よく、アスファルトに残る水たまりが街灯を映して揺れていた
麗央
龍牙
麗央の隣を歩きながら、龍牙がぼそっと呟く
蓮
麗央
朔矢
朔矢の茶々に、麗央がむっとしてツンと顔を背ける
でも――
零斗の袖をちゃんと握ってるあたり、全然怒ってはいない
蓮は口では軽くからかっていたが、その歩みは少し後ろ寄り
全員の様子を視界に入れながら、何かあればすぐ手を伸ばせる距離を保っている――そんな、いつもの安心感があった
店に入るなり、麗央はまっすぐアイスコーナーへ
冷気が頬をくすぐるのも気にせず、しゃがみ込んで真剣に見比べている
麗央
零斗
零斗が呆れたように腕を組む
麗央
結局、両手いっぱいに3種類を抱える
龍牙
龍牙が片眉を上げて笑う
麗央
朔矢
朔矢がにやりと笑い、蓮は棚からペットボトルの温かいココアを取って、麗央のかごに入れた
蓮
麗央
レジに向かう途中、ついでに肉まんやポテトも手に取る麗央
そのたびに零斗が「余計なもん増やすな」と言いながらも、かごからは外さない
外に出ると、雨上がりの空気が少しひんやりしていた
麗央
麗央がふと呟くと、横を歩く龍牙が同意するようにうなずく
龍牙
蓮
蓮の低い声に、麗央は小さく「うん」と返事をして零斗の袖をつまむ
本人は無意識らしく、会話は続ける
麗央
朔矢
朔矢のからかいに、「なんか違うの!」と少し頬をふくらませる
零斗はそんな麗央の横顔を横目で見て、ふっと鼻で笑う
零斗
麗央
零斗
唐突な言葉に、麗央は一瞬だけ足を止め、照れ隠しのように袋を持ち直す
雨上がりの夜道、4人に囲まれながら歩く麗央は、
なんとなく胸の奥があたたかくなるのを感じていた
だいふく
だいふく
コメント
15件
雰囲気が好き!
雨上がりの空気好きなのわかるぅ! なんか澄んでる感じがするんだよね❣️れお雷怖いの可愛い(๑♡∀♡๑) 転ばないようにみんな気をつけてるの最高かよ! 続き待ってます(*^^*)
みんなが甘やかしてるのすっごい( ´͈ ᵕ `͈ )♡キュン死する