椅子を引いてくれたナムジュナは 僕の手を引いてくれて 僕は柔らかい椅子に座って 背もたれによりかかった
ホソク
ナムジュン
ナムジュン
ホソク
ホソク
ナムジュン
ホソク
ホソク
ナムジュン
ナムジュン
ホソク
ナムジュン
ホソク
それより僕は 触れて欲しい
ホソク
ナムジュン
そう言いながら 手を出してくれるナムジュナ その手を両手で握ってじっと見る 小さい頃はこの手によく 色んなところに連れて行ってもらってた ナムジュナは小さい頃から大人だったから 怖いものとかあまり無かったっぽいけど 僕はそこら中にある 色んなものが怖かった 橋を渡ったり 馬に乗ったり その度にナムジュナが手を引いてくれて 何とかこなすことが出来た その手が今は こんなに大きくなって ごつごつして男らしくて 今僕の命を守ってるのは この手なんだなって
ホソク
ナムジュン
ホソク
ナムジュン
ナムジュン
ナムジュン
ホソク
ホソク
不貞腐れる僕は またナムジュナの手を見ていじってて そんな僕を 愛おしさと優しさの籠った瞳で ナムジュナが見ていたなんて 気が付かなかった
テヒョン
ホソク
ユンギ
テヒョン
ユンギ
ユンギ
テヒョン
ユンギ
ホソク
ユンギヒョンとテヒョンアは僕の家族 でも、ユンギヒョンと僕は異母兄弟だ テヒョンアと僕は父上と母上から生まれたから 直接王家の血をひいているけど、 ユンギヒョンは違う ユンギヒョンは僕の母上と母上の不倫相手の 農民の男から生まれた だからユンギヒョンは直接王家の血をひいていない 僕たち3人の中では ユンギヒョンが一番年上だけど 僕が次期王様なのは、そういう理由があるからだ
※過去
いつだったかな 2月だったか そうだ あの日は 雪がたくさん降って寒かった
ホソク
ユンギ
ホソク
ユンギ
ホソク
僕らはいつも通り たわいもない時間を過ごしていた でも“それ”は突然やってきた。
家臣
ユンギ
家臣
ユンギ
ユンギヒョンが 直接王家の血をひいていないという事実は 僕とテヒョンアと父上、母上 ユンギヒョン本人しか知らなかったはずだった なのになぜ家臣が知ってるんだ?
ホソク
ホソク
ホソク
家臣
家臣
ホソク
家臣
ホソク
ユンギ
ホソク
家臣
家臣
訳がわからなかった 確かに父上と母上は仲が悪かった だから母上と知らない男との間にできた子である ユンギヒョンには父上は冷たかった でも、そこまでする必要はないのに なぜ今更?
僕は頭がこんがらがって 連れていかれるユンギヒョンをボーッと見る事しかできなかった
テヒョン
ホソク
テヒョン
テヒョン
こういう時に限って ナムジュナはいない 1ヶ月ほど他国に出掛けてるんだ
僕は少しおかしくなっていた。
母上の死刑の当日 ユンギヒョンに会うことが許された。
ホソク
ユンギ
ユンギ
ユンギヒョンのほうこそ痩せたのに 気丈に振る舞っていて胸が痛くなった。
ホソク
柵の隙間から ユンギヒョンの人差し指を握った。
ユンギ
ホソク
ユンギ
ユンギ
ユンギ
ユンギヒョンは泣いていた 初めて見た ユンギヒョンが泣いているところ 僕もつられて泣いてしまった 最後に泣き顔なんて見せたくなかったのに
今思うと ユンギヒョンのこの涙は 『王』という重荷を 急に背負わなくてはいけなくなった 僕に対しての涙だったのかも知れない
家臣
ホソク
ユンギ
ユンギ
ホソク
ユンギヒョンはそう言うと 僕の耳元に口を近づけて
ユンギ
と、囁いた。
ユンギ
ユンギ
ホソク
ユンギ
ホソク
ユンギ
ユンギヒョンのこの言葉があったから 今の僕はいるんじゃないだろうか。
ホソク
ホソク
ユンギ
ユンギ
ホソク
ユンギ
だから僕とテヒョンアは 父上に なぜユンギヒョンと母上にこんな刑を下したのか 尋ねなかった たぶんこれから父上に復讐することもないだろう 復讐をしても僕らは幸せにならないから それに、 ユンギヒョンが帰ってくる場所を守らないといけないから
あの出来事から 1年ぐらい経って ユンギヒョンと約束した “来年の春”になった
桜が綺麗で ユンギヒョンみたいだと思った
ナムジュン
ホソク
ナムジュン
ホソク
ホソク
ホソク
ナムジュン
ナムジュン
ホソク
ナムジュン
ホソク
ナムジュン
ホソク
ナムジュナに告白したつもりなんだけどなぁ なんなら毎日してるつもりなのに
テヒョン
ホソク
ホソク
あの事があってから テヒョンアも本調子じゃなかったのに 昔みたいに元気になってる
テヒョン
テヒョン
ユンギ
ホソク
見知らぬ人に 「ホバ」って呼ばれた
僕のこと“ホバ”って呼ぶのは ユンギヒョンだけなのに、、、?
ホソク
ユンギ
ホソク
テヒョン
ホソク
涙が溢れて止まらなかった あの約束が本当になるなんて
僕はユンギヒョンに抱きついた
ホソク
ユンギ
ホソク
ホソク
ユンギ
ユンギ
ホソク
ユンギ
ホソク
ユンギ
ユンギ
ホソク
ホソク
テヒョン
※現在に戻ります。
そういえば そんなことがあったなぁと思いながら 目の前の3人を見つめる。
テヒョン
ナムジュン
ナムジュン
テヒョン
ナムジュン
テヒョン
ホソク
呆れ顔でナムジュナを見る僕とテヒョンアに ナムジュナは気まずそうに咳払いをする
ユンギ
テヒョン
テヒョン
ホソク
ユンギ
そんな会話を斜め後ろで聞くナムジュナは どんな顔してるのかな 呆れ顔? 困り顔? プラスの表情が思い浮かばないのは 今までのナムジュナの反応や考え方で容易に理解出来た 僕らは上下差を嫌うけど それは上の立場だからで言えることで ユンギヒョン以外は下の立場になった事がないから ナムジュナの事も分かってあげられない 僕らは、一生分かり合えないのかな
テヒョン
ホソク
ユンギ
テヒョン
ホソク
ナムジュン
テヒョン
ホソク
ユンギ
テヒョン
ナムジュン
この王宮で、一番腕が良いのは ナムジュナだから仕方ない
ユンギ
テヒョン
ユンギ
ホソク
テヒョン
ユンギ
テヒョン
ホソク
ユンギ
ホソク
ホソク
ナムジュン
ユンギ
ユンギ
ホソク
僕が信頼できるのは ナムジュナしかいないから 例えジミン以外が来ようが 僕は絶対警戒を怠らないから、大丈夫
ナムジュン
後ろからそう言ってくれたナムジュナに 顔だけ振り返ると いつものように 頼もしく、優しく 微笑んでくれていた
コメント
6件
お久しぶりです!サボり野郎のmiwaです😂 覚えてるかすら危うい位全然顔出しできずにすみません😭😭 ううぅ!作品が良い…最高すぎます…次回も楽しみにしています! もう!もどかしい…、もどかしすぎる…、いい加減好きになれよ!!と心の中で叫んでいますよ😂😂 無理せず自分のペースで頑張ってください!!
そんな過去が……(´;ω;`) じ、ジミンさん…大丈夫だと良いんだけど…… 次回も楽しみにしております! ご自分のペースで頑張ってください( •̀ •́ )୨⚑︎゛
らららの歌さんストーリー多いのにフォロワーが少ないのはなぜなんだ…(いい意味です) 続き待ってます!(◍ ´꒳` ◍)