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君は特別だ。

そう言った彼は 星になってしまった。

交通事故だった。

私にとって彼は高校で隣の席。

それだけの関係だと思ってた。

基本、 自分の席に座り本を読むだけの私

・・・

クラスのムードメーカーである彼

私はこの人が苦手だった

修斗

ねぇ!

修斗

桜さんっていつも何読んでるの?

突然話しかけてくるし…

無視をしてもずっと喋り続ける。

どうして私に話かけるの?

急に真面目な顔をして、 彼は言った。

修斗

…君だからだよ。

意味がわからなかった…

でも彼の話は面白い。

優しい性格も

人懐っこい笑顔も

人が彼の周りに集まる理由が なぜかわかる気がして

彼に惹かれていった。

連絡先を交換して

彼と話すのが楽しくて、 朝まで電話したこともあった。

自分がすっかり 変わってしまったようだった。

そして、

彼が家庭環境で悩んでいることも

病気であるということも…

私だけに教えてくれた。

誰も知らない彼を私は知っている。

私は特別…?

そう聞いたことがある。

修斗

特別だよ。

けれど彼は その理由を教えてくれない。

それから1年

クラスで過ごす最後の日

修斗

一緒に帰ろう

その日はいつもと違って 彼は始終無言だった。

それでも、

私たちは会話がなくても、 隣にいるだけで 安心できる存在になった。

分かれ道で止まる。

彼は右。

私は左。

彼がやっと口を開いた

修斗

…っ、

修斗

明日話したいことがある、!

頬を染めて私を真っ直ぐ見つめる彼

私はその言葉が 少し分かってしまった。

分かったよ

待ってるね。

私も頬を染めながら そう言った。

修斗

明日迎えに行く!

そう言って彼は、 ''手を離した''

だけどその約束は果たされなかった

彼はその帰り道

事故にあった。

本で読んだことがある

人は消えると お星様になるんだと。

でも私信じたくない。

だってまだ何も聞いてないから…。

星が見えてしまう

まだ夜にならないで…

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