30日後に爆モテ男がなびかない男をおとすまで

朝

全部プランはいるま任せで、 『デート』だそうだ

やっぱ、よく分からん

そうだ、こうなるとしぶといんだった

やっぱ横浜は、人が多いな

ほんとにどこまで行くつもりなんだ

ドン!!

は、こいつわざとぶつかって…

いるまに支えてもらったお陰で、転ばずに済んで良かった。

……運動神経がいいとは言えないけども

こっち、って…

いや、めちゃくちゃいいところなんたけども。

あんま海の方とか来たことなかったし、来れてよかったかな。

まだ夜景の時間じゃないし。

まずいこと言ったか。

うわ、見事にカップルしかいない

急に大声を出されたから、びっくりした 怒った……??

そっか 今、俺はデート中だ 俺だって、今は相手がいる。

今は、あの赤レンガ倉庫に来て 店内を回っている。

友達とおそろにするのは、別に不思議なことでは無い。

いるまはレジに向かった。

ここには色んなものが売っていて、 意外にぬいぐるみもあった。

今金欠で買えないので、仕方ない。

こいつは当たり前かのように『また今度』があるように言う。

急にこんなことして、どうしたのだろう。手のひらに虫でも置かれたりしないかな？

これは、さっきの猫のぬいぐるみだ。

嬉しいけど、素直に伝えるのは恥ずかしかった。

パシャリ、と鳴る。 画面には、俺といるま、そして猫。

いるまは、やっぱり写真でも顔がいい。

都会だから明るいけど、もうすっかり夜。

今日一日でいろんないるまの1面が見れた気がする。

なんか自分で言ってて恥ずかしくなってきた。

うわ、凄い高級そうな店。 高校生が行っていいのだろうか。