テラーノベル
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でも、そんな平和な時間は。
そう長くは続かなかった。
ピシ、と。
また、空気が裂ける。
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黒名が即座に反応する。
でも。
いつもと違う。
“落ちてくる”気配じゃない。
“現れる”ような。
影が、二つ。
ゆっくりと、そこに立つ。
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馬狼照英。
その隣に。
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國神練介。
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空気が、一瞬で張り詰める。
潔が、前に出る。
一歩。
自然に。
まるで千切を、庇うように。
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その背中を見て。
千切の表情が、僅かに歪む。
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馬狼が、鼻で笑う。
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視線は、一直線。
潔だけを、捉えている。
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潔が低く問う。
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ゆっくりと、歩き出す。
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その一歩一歩が。
重い。
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その時。
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会話を遮る様に、もう一つの声。
國神。
視線が、ゆっくりと動く。
潔。
千切。
両方を、見ている。
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千切の呼吸が、一瞬止まる。
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声が、震える。
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一歩、踏み出しかける。
でも。
止まる。
代わりに。
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その言葉だけ。
空気が、さらに重くなる。
國神は、少しだけ目を細めて。
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短く、答える。
kn
でも。
kn
それだけ。
それ以上は、何も語らない。
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馬狼が、興味を失ったようにデカい舌打ちする。
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そして、視線を戻す。
潔へ。
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kn
次の瞬間。
距離が、消える。
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反応する。
でも。
少しだけ、遅い。
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低い声。
視界が、歪む。
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蜂楽の声。
伸ばされた手。
でも、届かない。
黒が、小さく閉じる。
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黒名が動く。
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凛も、前に踏み出す。
でも。
kn
國神の声。
その瞬間。
地面が、歪み、動く。
二人が入った空間が、囲われる。
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黒名が、弾かれる。
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凛が叩き込む。
でも。
ビクともしない。
hor
氷織が低く言う。
hor
封じられている。
誰も進めない。
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凛が、低く呟き。
國神を睨みつける。
でも。
國神は、全く動かない。
ただ、そこに立っている。
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千切の声。
いつもより、低く。
そして、震えている。
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二人の視線が、ぶつかる。
過去と、今。
國神は、何も答えず。
ただ。
ほんの少しだけ。
視線を千切から逸らした。
それだけで。
十分だった。
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千切が、歯を食いしばる。
hor
氷織が呟く。
でも。
もう、止められない。
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潔に伸ばした手を、静かに下ろして。
蜂楽が、ぽつりと呟く。
でも、その声は。
静かすぎて。
逆に、危なかった。
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今、理解する。
そして。
何かが、ゆっくりと歪む。
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笑う。
でも。
その目は。
もう。
“人間のそれ”じゃではなかった。
コメント
4件
クニガミと千切の過去が気になる、!✨️
今回もとっても面白かったです!潔を中心に全員の人生?がどんどん狂っていく感じがとても好きです