花も、木も、植物も、人も、虫も、動物も、何もかもが大好き。
皆が嫌いなものまで好きな私が1番嫌いなのは、
皆が大好きであろう桜だった。
卒業式
彼
彼は、私にそう告げた。
桜は、満開に芽吹き、卒業式にはもってこいだった。
私
私はなんの抵抗もすること無く、快く受け入れた
大体こんなにブスな私が彼と付き合えたのが奇跡だった。
そう決めつけた。
そうしないと、やっぱり辛いから。
教室を出ていく間際
彼
彼は、私をわざわざ引き留め聞いてきた。
私
私は卒服をはためかせながら、悲しみを見せないように答えた。
私が答えると彼は顔をクシャっと歪ませ笑いながら言った。
彼
私
桜
そう吐き捨てて、教室の扉を勢いよく開けた
ふわっ
風が吹き、散った桜の花びらが舞い上がる
やっぱり、無理だな。
もう、色々と諦めたのよ。
全てを。
コメント
1件
なんか悲しい… 名前と全て一緒になるっていうのは難しいよね…