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お姉ちゃん

お母さんから伝言

お姉ちゃん

仕送りで特に欲しいものはないか、だって

美和

ティッシュ、トイレットペーパー!

美和

あとキッチンペーパー!

お姉ちゃん

紙ばっかじゃん笑

美和

気がついたらなくなってるんだよね

美和

一体誰の仕業なのか…?

お姉ちゃん

アンタだアンタ笑

お姉ちゃん

んじゃ、私そろそろ会社行くから

お姉ちゃん

また連絡すんねー

美和

いってらっしゃーい

美和

さてと、私も大学行こっと

美和

ゴミは昨日出したし、火元もよし!

美和

それじゃ、いってきま…

ドアを開けようとして、違和感に気づく

美和

鍵が…開いてる?

昨日の夜、確かに鍵をかけたはずなのに

美和

(前もこんなことがあったような…)

美和

(気のせいなのかな…?)

若干の不安を覚えながら、私は部屋を出た

小高

おや?おはようございます

美和

おはようございます、小高さん

アパートを出てすぐ、小高さんに出会った

小高さんは私の右隣に住んでいる隣人だ

右手にアタッシュケース、左手にゴミ袋をさげている

小高

これから大学ですか?

美和

はい。小高さんはお仕事ですか?

美和

たしか介護とかなにかの支援みたいな…

小高

ええ。とはいっても

小高

ボランティアみたいなものですけどね

小高

ま、僕が力になれるのならなによりです

小高

さて、さっさとゴミを出さないと

ゴミ捨て場は大学に行く途中の道にある

だから、自然と小高さんと連れ立って歩くことになった

ゴミ捨て場についたとき、私と小高さんはあっと驚いた

美和

なにこれ!?

ゴミ捨て場が荒らされていた

全てのゴミ袋の口が開けられて、その中身がぶちまけられている

小高

こりゃ酷いな…カラスかな?

美和

でもカラスだったら

美和

つついて破くんじゃないですか…?

小高

それもそうか…

小高

いくらカラスが賢いといっても

小高

丁寧に結び目をほどくとは思えないし

美和

じゃあ、誰かが…

ゴミ特有の悪臭が鼻を刺す

美和

(朝からテンション下がるな~…)

あたりには使い切った消耗品や生ごみ

細かく破かれた請求書などが散らばっている

美和

(あ、まさか私の出したゴミも…!)

美和

(変なものは捨ててないはずだけど)

美和

(他人に見せたいものじゃないし…)

美和

(小高さん、見てませんように…)

私は祈るような気持ちで自分のゴミを探した

美和

(…あれ?)

美和

(…ない?)

昨日の夜、確かに出したはずのゴミがなかった

美和

(ウソ…!なんで…)

美和

(ピンクのスリッパとか…)

美和

(青いタオルとか)

美和

(結構目立つもの捨てたはずなのに…!)

何度、見渡しても見つからなかった

美和

(まさか、誰かが…)

美和

(持っていったの…?)

小高

どうかしましたか?

小高

顔色が悪いようですけど…

美和

え、ええと…なんでもないです…

美和

(お昼になったけど、食欲がわかない…)

コンビニで買ったサンドイッチも手つかずのままだ

美和

(誰がゴミを持っていったんだろ…)

美和

(なんのために…?)

由実

ねえ、どうしたの美和?

美和

え?

由実

この世の終わりって顔してんじゃん

由実

なに?レポやってないとか?

美和

ううん。あのね…

私は今朝のことや最近感じている不安について、由実に話した

ひとりで抱えるには限界だったのだ

美和

それでね、鍵やゴミもそうだけど…

美和

時々、郵便受けが荒らされてたり

美和

誰かにつけられているような気がしたり

美和

気のせいとは思えなくなって…

由実

…あのさ、ちょっといい?

美和

え?なに?

由実

それ気のせいじゃなくてさ

由実

普通にストーカーでしょ

美和

…ストーカー?マジ?

由実

これがストーカーじゃなかったら

由実

世の中終わってるから

由実

ってか、危機感なさすぎでしょ!

由実

警察は?相談したの?

美和

それはまだだけど…

美和

確実な証拠もないし…

由実

犯人が露骨に残すわけないでしょ!

由実

いいから警察!

由実

まずは相談したって事実が大事なの!

由実

あとは防犯と証拠取りね。まずは…

美和

待って待って!メモとるから!

美和

ただいま…

美和

はあ、散々な1日だったなぁ…

由実に洗いざらい打ち明けたおかげか

不安はだいぶ薄れていた

美和

(ストーカーかぁ、考えてもみなかった)

美和

(これじゃ危機感ないって)

美和

(由実に怒られても仕方ないかも)

美和

やっぱり警察に相談しよう

美和

でもその前に…

美和

洗濯物とりこまなくちゃ

私は狭いベランダに出て、干していた服をとりこんでいく

最後のタオルに手をかけたとき

メモ帳のような小さな紙切れが

ぺったりと張り付いているのを見つけた

美和

なんで紙が…?

濡れていたタオルに、風で飛んできた紙切れが

偶然くっついたのだろうか

美和

(小高さんのところから来たのかな?)

美和

(前も包装紙みたいなものが)

美和

(うちに流れてきたことがあったし…)

タオルから剥がした紙を見ると

美和

え…?

紙には文字が書かれていた

『〇月×日 19:30 美和を殺す』と

殺人計画書に私の名前があった

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コメント

5

ユーザー
ユーザー

なんで?一話目で終わりなの?

ユーザー

はぁ?

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