奏
あっ…
俺、奏(カナデ)は1人の男を見つめていた
蒼
だーかーらなーww
杏
別にいいじゃんww
見つめている人…それは僕の想い人
蒼(アオイ)だ。隣にいるのは彼女の杏(アン)
奏
はぁ…
元々蒼モテてたし。彼女がいたっておかしくない…
それに…僕は蒼に酷いことしてる…
蒼
あれっ?奏?
奏
あっ…
僕は逃げるように去っていった。見てるのバレたかな。
杏
蒼どうしたの?誰もいないよ?
蒼
見間違えかな奏がいた気がして…
杏
奏って…奏?!早く言ってよぉ〜!
二人の会話は聞こえないけど仲良く話してる…相変わらずラブラブなようだ…
僕はとっさに近くにあったカフェに入った。
ここなら大丈夫だろう
奏
あーあーあーあーあーあ…
奏
い本屋に行こうと思っ家出たらすぐ側に蒼がいて…
奏
はぁ…
店員
ご注文はお決まりですか?
奏
あっ、じゃあコーラで。
店員
かしこまりました。少々お待ちください。
あっ、お金あるかな…あ、大丈夫足りる足りる。
凛
あっれ〜?奏じゃん。
突然は名前を呼ばれたからビクッとした… 声の主は凛(リン)だった。
凛
珍しいね〜1人?
奏
まぁ、1人だけど。
凛
そなのかぁ〜奇遇だね、私も1人。
奏
そうなんだ。
凛
相変わらず塩だねぇ〜
凛
あっ、店員さーん
店員
はい。どう致しましたか?
凛
注文お願いしたいんですけど、オレンジジュース1つ
店員
かしこまりました。少々お待ちください。
凛
はぁーい。
奏
オレンジ飲むんだ。
凛
奏は?何飲むの?
奏
コーラ。
凛
炭酸飲めるんだ。
奏
まぁ。
凛
私飲めないんだよねぇ〜
奏
そうなんだ。
しそんな会話をていたらコーラとオレンジジュースが届いた
店員
ご注文は以上でお間違いないでしょうか。
奏
大丈夫です。ありがとうございます
凛
てか奏どうしたの?
奏
なにが?
凛
きてファミレス来て。なんかあった?
奏
別に何も…
凛
そう?
奏
うん。
何話したのかは、覚えてない。テストがやばいとか何とか。 他愛のな話をした
奏
疲れた。
奏
結局本屋に行けなかかった…
奏
はぁ…
蒼は俺の2つ年上の大学1年生
小さい頃から家が近かったということもありよく遊んでくれていた
ち恋心に気づいたの中学3年生の頃。
その頃は恋心に気づいても蒼と話し続けていたし、遊んでいた。
でもいつか、爆発してしまうかもしれない。そう思った僕は…蒼の前から姿を消すようにして距離を置いてきた。
今更話したいだとか思わないけれど日に日に蒼への恋心は増すばかりで…
葛藤する毎日だった