テラーノベル
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火花を散らして停止した巨大歯車。拘束を解かれた榊が、荒い息を吐きながら床へ崩れ落ちる。
榊 慶次
工藤新一
『ガチョン!!!』 不気味な機械音が響き、新一たちがいる天井のハッチが次々と開き始める。現れたのは、幕末のからくり技術で作られた、無数のガトリング式連射矢銃(ボウガン)の銃口。
犯人
工藤新一
榊 慶次
工藤新一
榊が弾かれたように走り出すのと同時に、ガトリング銃から無数の鉄矢が『シュシュシュシュシュシュッ!!!』と凄まじい音を立てて掃射される。 新一は抜群の運動神経で歯車の影をすり抜け、からくり城の複雑な配管を蹴って、犯人が唯一ロックし忘れている(あるいは、あえて誘導している)地上数百メートルの「外壁メンテナンス通路(キャットウォーク)」へと駆け上がる。
『バァン!』と重い扉を蹴破り、新一が外へと飛び出す。そこは、嵐山の絶壁にそびえ立つ機巧城の外壁。空を見上げれば、先ほどまでの荒々しい炎のトーンとは一転、息をのむほどに美しく幻想的な満天の星空が広がっている。 天の川が白く輝き、幾筋もの流れ星が、ゆっくりと、しかし鮮やかに夜空を横切っていく。巨大な満月が、冷たい光で新一の姿を照らし出す。
工藤新一
しかし、新一が立ち止まったその瞬間、背後の暗闇から『ガシャッ』と金属の擦れる音が響く。振り返ると、メンテナンス用クレーンの影から、不気味な黒い仮面を被った真犯人のシルエットが姿を現す。その手には、現代のオートマチック拳銃が握られている。
犯人
工藤新一
犯人
真犯人の指がトリガーにかかる。その時、新一の胸の奥で、再び『ドククン!!』と激しい衝撃が走る。解毒剤の副作用による猛烈な眩暈(めまい)と心臓の激痛。
工藤新一
犯人
『パァン!!!』
容赦ない銃弾が新一の肩をかすめる。その衝撃と、激しい眩暈により、新一は足場を踏み外し、地上数百メートルのキャットウォークから、嵐山の深い谷底へと真っ逆さまに落下してしまう。
工藤新一
満月と流れ星が交錯する美しい夜空。新一の身体が闇に吸い込まれようとしたその瞬間、上空の星々を遮るようにして、一筋の白い影が猛スピードで滑空してくる。
ハングライダーの風切り音『ヒュガアアアアアン!!!』
怪盗キッド
夜空から急降下してきた怪盗キッドが、ハングライダーを限界まで傾けながら、落下する新一の腕を『ガシィィィン!!!』と凄まじい力で掴み取る。
工藤新一
怪盗キッド
キッドは抜群の飛行テクニックで、星空と月をバックに美しく大きな弧を描きながら滑空。そのまま、城の反対側にある未閉鎖のバルコニーへと、新一を抱えながら滑り込む。
ドサッと二つの影が床に転がり込む。キッドはハングライダーを素早く折り畳み、シルクハットを直しながら不敵に笑う。
怪盗キッド
工藤新一
怪盗キッド
工藤新一
工藤新一
降谷零
工藤新一
怪盗キッド
降谷零
る あ 。 @低浮
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コメント
1件
第4話、一気に読んじゃいました! 新一がキャットウォークから落ちるシーン、本当に息を呑みました……でもそこにキッドが颯爽と現れて「主役の退場にはまだ早い」って、もう最高にかっこよかったです! 二人の掛け合いが自然で、ファンとしては胸が熱くなりました。最後の爆弾の話、松田さんと諸伏さんが関わってた過去の事件が気になりすぎます……次が待ち遠しいです!