優貴(ゆうき)
優貴の声が1階から聞こえてきた。
優貴(ゆうき)
優貴(ゆうき)
僕は2階の奥の部屋の押し入れに身を隠していた。
優貴の声は優しそうでいて、けれど心強くて
僕が苦手な声。
優貴(ゆうき)
優貴(ゆうき)
優貴(ゆうき)
トントン...と階段を登ってくる音が聞こえた。
口調は優しいけれど、複雑な感情を孕んだ声がした。
優貴(ゆうき)
優貴(ゆうき)
キィ...と音が鳴り、僕が隠れている部屋のドアが開いた。
鬼じゃない、と言いながらも声は確実に怒っていた。
僕は怖くなり、その場に座り込んでしまった。
ガタッ
僕が座った拍子に、何かが背中にぶつかり音を立ててしまった。
その音を優貴が聞き逃すわけもなく
優貴(ゆうき)
押し入れの戸がスルスルと開き
目の前には、不気味に微笑んだ優貴が立っていた。
渚(なぎさ)
優貴(ゆうき)
渚(なぎさ)
優貴(ゆうき)
優貴(ゆうき)
渚(なぎさ)
優貴(ゆうき)
優貴(ゆうき)
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