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次回かその次で最終回です

  

 

グラベン

うお、懐かし

アセビ

グラベン

いや〜、最後にここ来たの何年前だろうな〜

グラベン

うわこの本とか_

アセビ

グラベン

グラベン

…ん?

グラベン

(…あぁ…)

グラベン

(…覚悟、決まった顔してんな)

アセビ

俺、決めたよ

アセビ

明日、…もうやるよ

グラベン

グラベン

明日?

アセビ

…ウン

アセビ

これ以上、みんなヲ不幸にしたくナイ

グラベン

グラベン

…そっか…

グラベン

…そっかぁ…

 

 

おぎゃあ…おぎゃあ…

ほら、グラベン。あなたのいとこよ

グラベン

初めてアセビを見た時

ちっちゃくてふにゃふにゃで、可愛かった

グラベン

すごい…

抱っこしてみる?

グラベン

え、いいの!

うん

でも、絶対に怪我させないでね

グラベン

わ、分かった…

この時は何も知らなかった

知らずに呑気にしていた。ただずっと可愛いと思ってた

グラベン

…かわいいなぁ…

それから数年がしてアセビもだいぶ大きくなった

俺はよくアセビの子守りをしていた

アセビ

グラベン

なんでもアセビは外に出たことがないんだとか

だから言葉も喋り方も変だし

何を考えてるかも分からなかった

だからたまに本を貸して、勉強を教えた

アセビは本が好きになったみたいだった

アセビ

…ねぇ他にないの?

グラベン

ん?

アセビ

他の、ほん

グラベン

あー…

グラベン

今日持ってきたのはそれだけなんだ

グラベン

また今度持ってくるな

グラベン

(まぁ嘘なんだけど)

アセビの家の地下室には本がたくさんあった

前適当にぶらぶらしてたらたまたま見つけた地下室

俺はそこに勝手に出入りしては本を取ってきていた

アセビ

グラベン

な、なんだよ…

グラベン

嘘じゃないぞ!?

アセビには謎が多かった

と、いうよりも''ぺリプローズ家''に謎が多かった

グラベン

グラベン

(アセビ・ぺリプローズ…)

何故か一度も外、地上に出たことがない。その理由も知らない

一度疑問に思って聞いてみた。外に出れない理由を知ってるか

そしたら「知らない。ただ、10歳になるまで出ちゃだめって言われた」って言われた

親にはたいそう大事にされ転びでもしたらすぐに飛んでくる

その割には自分達で子守りをせず俺に子守りをさせる

グラベン

(ま、アセビは好きだし嫌じゃないからいーけど)

グラベン

(その理由くらい俺には教えてくれたって良いのにな)

グラベン

あ、もうこんな時間かー…

グラベン

じゃーな!また来るな!

アセビ

…ウン

 

 

 

ただちょっと不思議ないとこ、そう思ってた

 

 

 

 

グラベン

さ、今日もなんか本取ってくか〜

グラベン

てかこれバレたらけっこーやばくね…?

グラベン

アセビの父さんと母さんにぶん殴られるよな…

グラベン

グラベン

…ん?なんだあれ、机の上になんかある

グラベン

(てかこれこの前は無かったよな…てことは誰かも出入りしてんのか)

グラベン

(…ふせん…と本?)

グラベン

グラベン

…は

そこにあった本とふせん

多分アセビの親が書いていたであろう筆跡

グラベン

なに、これ

ずっとめくった

頭が真っ白になりながら読んだ

きっと俺が知ってはいけなかったこと

知らなければ平穏に過ごせていたはず

逆に知らなかったことにすれば良かった

のに

無視できなかった

 

 

 

 

 

 

あれを見てからアセビと過ごすのが辛くなった

どう接すれば良いか分からなかった

でも、できる限りアセビが喜ぶことがしたいって思った

だから外に連れて行った

アセビ

!行きたい!

 

 

アセビは外に出るのが怖いようだった

地上に繋がる道を歩いている時手を握っていた

たびたび強く握ったり、弱くなったり

アセビ

お父様とお母様におこられないかな、…

グラベン

…大丈夫だって!俺がいるし!

ずっとそれを繰り返していた

親の言いつけを破るのは初めてだったらしい

 

 

サァァ…

グラベン

…こんなとこあったんだなー

アセビ

地上に出た時アセビの目は輝いていた

グラベン

綺麗だろ?

アセビ

…ウン

アセビに空と雲を教えた

空は色が変わること、雲は形が変わること

沢山教えた

時期にアセビは静かになって空を見つめてた

親に見つかって怒られるのが嫌だったから今日はもう帰ることにした

 

 

 

 

それからも俺とアセビはよく遊んだ

アセビが大きくなるにつれ俺の鼓動は早くなった

そして教えちゃいけない、だめなのに

アセビを助けたくて、つい

グラベン

地下の部屋に行ったことはあるか?

言ってしまった

グラベン

グラベン

今日は外じゃなくて地下室に行かないか?

アセビ

?いいケド…

 

そして、教えてしまった

俺はアセビを抱きしめた

そして一緒に死ぬと約束した

アセビを1人にしたくなかったから

忠告もした

グラベン

…だからこれからお父さんとかに何かされるかもしれない

グラベン

その時は死ぬ気で逃げろ

グラベン

俺が居たら俺のとこに逃げてこい

グラベン

居なかったら…

グラベン

グラベン

…親なんて関係性を無視して逃げろ

忠告した

アセビが心配だったから

 

 

グラベン

っ…!

アセビ

そしたらアセビは…

…アセビは…

…人殺しになってしまった

お父さんを、その手で

グラベン

アセビ

…これで、よかったの

アセビの目には何も写っていなかった

 

 

 

 

 

グラベン

…明日、か

アセビ

うん

アセビ

元々、ほんとは…

アセビ

もっと、早くニ、するつもりだっタ

アセビ

ケド…

アセビ

俺、…

アセビ

…しにたく、ないなぁ…

グラベン

…!

アセビ

……

グラベン

大丈夫俺も死ぬから_

アセビ

グラベンは死ななくていいヨ

グラベン

グラベン

なんで…

アセビ

…俺のせいで、死んでほしくナイ

アセビ

…それに、…

アセビ

みんなを任せられる人が居なきゃネ

グラベン

アセビは笑った

覚悟が決まった顔をして

アセビ

…みんなを任せたヨ

グラベン

グラベン

…分かった

アセビ

…さいごに、乾杯しよっか

グラベン

カンッ

それからアセビと俺は昔話をした

今まであったこと、全部

面白かったこととかも

だって

アセビと話せるのはもう最後だったから

死ぬ事が正解ならまだ不正解のままで良い。

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