ペロペロ…
響子は、教室内で本を読む小田聖子を、廊下から観察していた。
瀬名響子
(小田聖子…)
瀬名響子
(本当に可愛らしい子…)
瀬名響子
(あの子を従えることができたら)
瀬名響子
(どんなに素敵でしょう)
瀬名響子
(でも彼女には、私の『声』は届かない…)
響子の『声』とは、特殊な発声法で作りだす超音波のことである。
この超音波を耳にしたものは、催眠状態に陥ってしまう。
催眠状態に陥ったものは、響子のあらゆる命令を聞いてしまうのだ。
瀬名響子
(小田聖子は、耳が不自由ですし…)
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