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尚則

(可愛いって言われたことが嬉しかったこと、)

尚則

(ちゃんと言葉にしなきゃ…)

尚則

(敬浩くんにとって、僕の「嬉しい」って言葉が気遣いに聞こえるから…)

尚則

尚則

(この言葉で代用して、ちゃんと嫌じゃないってわかってもらおう。)

尚則

あ、あのね…

敬浩

…。

尚則

…好き。

敬浩

!?…

尚則

好きだよ、僕は。

敬浩

は…

敬浩

はぁっ!?

敬浩

(な、なに…!?)

敬浩

(俺、告白されてる!?)

尚則

(?、敬浩くんめっちゃ動揺してない?)

尚則

(なんでだろ?)

尚則

尚則

(まぁいいや。)

尚則

(続けよう。)

尚則

あ、

尚則

あのね…

尚則

敬浩くんにかわいいって言われるの、好きだよ。

敬浩

!…

敬浩

えっ…

尚則

…僕、

尚則

嬉しかったんだよ。

尚則

可愛いって言われたの。

敬浩

!…。

尚則

僕、

尚則

ずっと周りの人から、声のことしか褒められなくて

尚則

性格も女たらしって言われて悪口の方が多かったんだ。

尚則

尚則

…でも、敬浩くんは

尚則

僕の性格や顔、仕草まで

尚則

かわいいって褒めてくれた。

尚則

僕は、それが

尚則

心の底から嬉しかったんだよ

尚則

だから、

尚則

嫌だったなんて勝手に決めつけないで

尚則

友達からの褒め言葉なら、どんなものでも嬉しいから。

敬浩

!…

尚則

(う、)

尚則

(い、言ってしまった〜…)

尚則

(そして、)

尚則

(可愛いと言われて嬉しかったことを)

尚則

(彼に伝えてしまった…)

尚則

(うう…なんだか恥ずかしい)

尚則

(なぜだか分からないけど、顔が熱い…)

敬浩

敬浩

ナオ…

敬浩

それほんと?

 

敬浩

俺のこと、引かない?

尚則

尚則

うん、引かないよ!

尚則

尚則

いくらでも僕のこと可愛い言ってよ。

敬浩

ッ…!

尚則

尚則

ていうか、食事中にスマホいじってごめんね。

尚則

春樹からLIN〇きててさ、

尚則

返事をどうしようか考えてたんだ。

尚則

お行儀悪いし、今度からは電源切るね。

敬浩

…。

敬浩

敬浩

(この子…)

敬浩

(((((天使すぎないか?))))))

敬浩

(俺の言葉を気持ち悪く思わず、笑顔で受け取ってくれるなんて…)

敬浩

敬浩

…ナオ、

敬浩

ありがとう。

尚則

いえいえ。ニコッ

尚則

尚則

追加でデザート頼もっか。

敬浩

うん。

敬浩

俺、抹茶のババロアにしよっかな。

尚則

お、いいね。

尚則

僕はいちごパフェにしよっかな。

数分後

敬浩

ナオ、ごちそうさま。

尚則

いえいえ。

尚則

あそこのご飯、なかなか美味しかったね。

敬浩

うん、そうだね。

敬浩

ナオが頼んでたやつ、美味しそうだったし

敬浩

またあそこ行きたい。

尚則

!、じゃあ

尚則

また一緒に遊んだとき、食べに行こ。

敬浩

敬浩

ナオ…また遊んでくれるの?

尚則

もちろんだよ。

尚則

尚則

今度は、僕が楽しいところに連れて行ってあげるね。ニコッ

敬浩

!…

敬浩

敬浩

(かわいい…。)

尚則

(今度は春樹も呼んで、3人で行きたいな。)

尚則

(後で春樹にLIN〇しとこっと。)

尚則

…。

尚則

(場所は…どこがいいかな?)

尚則

(個人的にはあそことかいいと思うんだけど…)

敬浩

敬浩

(ナオ…)

敬浩

「好きだよ。」

敬浩

…。

敬浩

(だめだ、俺)

敬浩

(今日は脳内であの時のナオを再生しちゃう気がする)

敬浩

(好きなのは可愛いって言われることで、)

敬浩

(俺ではないのはわかってるけど)

敬浩

敬浩

(ナオの好きって声が、さっきからずっと俺の妄想を掻き立ててる。)

敬浩

 

 

 

敬浩

敬浩

(あっ…)

敬浩

(もうすぐ駅に着いちゃう。)

敬浩

…。

チラッ (敬浩が尚則を見る)

尚則

…。

敬浩

敬浩

(嫌だ、嫌すぎる…)

敬浩

(まだ別れたくない…)

敬浩

尚則

?…

(視線を感じた尚則が 敬浩の視線に気づく)

尚則

どうしたの?

敬浩

敬浩

(無理、)

敬浩

(今すぐぎゅってしたい…。)

尚則

??…

尚則

尚則

あ、

尚則

敬浩くん、顔に抜けたまつ毛がついてる。

敬浩

敬浩

え、マジ?とって。

尚則

うん。

尚則

よいしょっと…

敬浩

…。

尚則

尚則

(敬浩くん…)

尚則

(本当に綺麗な顔してるな…)

尚則

(髪の毛サラサラだし、肌はシミひとつないし)

尚則

綺麗だな…。ボソッ

すりっ…

(尚則が無意識に敬浩の頬を 指で撫でる)

尚則

…。

敬浩

敬浩

ナ、ナオ…?

尚則

ハッ!

尚則

ご、

尚則

ごめん…!

尚則

(いけない!僕ったら無意識に人のほっぺを…)

尚則

あ、あの…その…

尚則

えっと…その、

尚則

ごめん。

尚則

敬浩くんが綺麗だなって思って…つい。

(尚則が顔を赤らめて あわあわしだす)

敬浩

!…

敬浩

敬浩

…。

ブチッ!

(理性の切れた敬浩が尚則を 抱き締める)

尚則

わっ!?

尚則

えっ…?

尚則

(あれ…?僕、何されて…)

敬浩

…。

敬浩

…可愛すぎる。

尚則

ふぇっ?

尚則

尚則

あ、あの…

尚則

敬浩くん…?

さすさす(尚則が困惑しながら敬浩の背中を撫でる)

尚則

どうしたの?

尚則

大丈夫?

(尚則が敬浩の背中を撫でる)

敬浩

…。

敬浩

ナオ…。

敬浩

…。

敬浩

…ん、

敬浩

ごめん。

パッ! (敬浩が尚則をはなす。)

尚則

!?

尚則

尚則

敬浩くん…?

敬浩

えへへ、

敬浩

ごめんね。

敬浩

ナオが可愛くてついやっちゃった。

敬浩

忘れて。

尚則

!…

尚則

あ、うん…

敬浩

…。

敬浩

(信号が青になる)

敬浩

それじゃあナオ。

敬浩

またね。

タッ…!

(敬浩がナオを置いて走る)

尚則

えっ…

尚則

あ、ちょ、

尚則

敬浩くん…!?

 

 

 

 

敬浩

…。

敬浩

(((((((うわぁあ!やってしまったー!)))))

敬浩

(てか何逃げてんだ俺!)

敬浩

((((好きな子置いて帰るとかクソダセェ!!)))))

敬浩

(どうしよう、)

敬浩

(すぐUターンして戻…)

敬浩

敬浩

(敬浩がガラスに映った自分の顔と 目が合う)

(映っていた敬浩の顔は 茹だこのように真っ赤に 染まっていて)

(目はとろんと溶けて 口元がわずかににやけている)

敬浩

ッ…!

敬浩

敬浩

(ナオ、ごめん…。)

敬浩

敬浩

(俺のこんな顔…)

敬浩

(ナオには見せられない!)

 

つづく

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コメント

6

ユーザー
ユーザー

執筆お疲れ様です🙌 流石に尊さで顔覆いました🤦‍♀️🤦‍♀️ 可愛さと尊さと甘酸っぱさの過剰摂取でキレそうです(やめて) 無防備に好きと言っちゃうナオくんも、脳内お祭り状態の敬造くんも可愛くて、ただひたすらに布団の上で悶えてます…!!!! 解釈の齟齬も最高の形で片付いてて、これからもっと仲良くしてて欲しいです……最高の一言に尽きます今なら多分空飛べます🐦バタフライ!!!!!!!!

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