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？？？
・・・。
加藤刑事
やったのはお前だな？
？？？
・・・。
加藤刑事
何か話したらどうなんだ？
？？？
話さなくても証拠はそろってるんでしょ？
加藤刑事
まぁな
加藤刑事
(生意気な口を利きやがって・・・)
加藤刑事
自分の親を殺したんだ。
加藤刑事
言い訳くらいしてもいいんじゃねぇのか？
？？？
したところでどうなるんだよ？
？？？
事実は変わらないのに。
加藤刑事
・・・チッ
刑事の妻
あなた
加藤刑事
？
刑事の妻
コーヒーでも飲んだらどう？
加藤刑事
ああ。
加藤刑事
そうする…
加藤刑事
(いきなり3年前のこと思い出しちまった。)
加藤刑事
(イラついたからって)
加藤刑事
(自分の親を殺すか普通…)
加藤刑事
まぁ、普通ではないか。
刑事の妻
何か言った？
加藤刑事
いや、何でもない。
ピーンポーン
加藤刑事
こんな夜中に
加藤刑事
いったい誰だ？
ガチャ…
刑事の妻
はーい
加藤刑事
あ、バカっ
加藤刑事
インターホン見ろっ
？？？
すみません
？？？
ここって「加藤刑事」の家であってますか？
加藤刑事
！？
加藤刑事
この声は・・・
？？？
あー！
？？？
お久しぶりでーす
？？？
ついさっき刑務所から出てきました～
加藤刑事
加藤刑事
藤田
加藤刑事
てめぇ・・・
藤田
テヘっ
刑事の妻
ちょ・・・
刑事の妻
あなた何なの…
刑事の妻
きゃあ！
加藤刑事
！
加藤刑事
やっぱりか。
加藤刑事
そんな物騒なもん持ち歩きやがって・・・
藤田
ふふっ
藤田の手元には
刃渡り6センチもない刺身包丁が
しっかりと握られていた。
加藤刑事
何しにきた
藤田
ちょっと頼みごとがあってさぁ
藤田
藤田
僕ねぇ、
藤田
優しい心を探してるんだぁ
加藤刑事
優しい…
刑事の妻
心…？
藤田
そこで、
藤田
奥さんの心をいただきたいなぁって。
加藤刑事
・・・。
加藤刑事
てめぇ・・・何する気だ
藤田
もちろん
ドサッ
刑事の妻
きゃっ・・・
いただくんだよ
優しい心を ね。
藤田は妻を押し倒すと
馬乗りになって
刃を突き立てた。
加藤刑事
なっ・・・にして
刑事の妻
いやああ！
ザシュッ…
ザク…
サクサク…
ザク…ザク…
この時の俺は
今起ていることに頭がついていかず
ただただ立ち尽くしていた。
藤田
そうそうこれこれ。
藤田
奥さん。
藤田
ごめんね。
藤田
ありがとう。
藤田
乱暴にはしないから
藤田
許してね。
藤田は持っていたカバンから小さな小瓶を取り出すと、
女の心(臓)を詰めた。
女の優しい心は
瓶の中で 保存液に浮いていた。
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