テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

カチッと通話終了ボタンを押してえととの通話を切断する。

誰の声もなく、静かになった部屋が、急に寂しく感じられた。

ゆあん

絶対笑顔にさせるって…

どうしたら笑ってくれるの…?

ああいったものの、えとの事はあまり知らない。

歳も低く、経験のない俺にとって、それは大きな壁となった。

少女漫画でも読み漁ってみる?

他の人に聞いてみる?

ポンポンと案は出すもののどれも人やもの任せ。

そんなよくある在り来りなことを下って、えとが振り向いてくれるとは到底思わなかった。

後悔?

そんなのしていない。

逃げてたまるもんか。

絶対にやり遂げて見せる。

例え、えとさんがどんな道に歩もうとも。

その道にのすぐそこに俺が居なくても。

ゆあん

えとさーん。
いますかー?

えと

はーい、なに?

文字だと感じにくいが、違和感は多少ある。

ゆあん

空いてる日ってない?
買い物付き合って欲しい

えと

んー、明日なら空いてるよ

単刀直入で、自分勝手なお願いだけど、えとは了承してくれた。

たとえ何があろうと、了承する優しい人とも言える。

まぁ、無理をする人とも言える…

ゆあん

じゃぁ明日、朝11:00頃から。
お昼またぐけどいい?

えと

うん、大丈夫。

10:30

ちょっと早く来るくらいがちょうどいいかなと

まだかなっと塀に座って端末を弄る。

後ろからちょっと小走りでやってくる足事が聞こえる。

ゆあん君だな、直感でそう思った。

ゆあん

えぇーとぉーさんっ!

予感的中。

私服姿のゆあんが、楽しそうに背中に飛び込んでくる。

えと

おはよ……いや、こんにちはかな。

ゆあん

あれ、驚いてない…?

ジ-ッと見つめられる。

驚かしたつもりなのか…?

えと

足音で気づいたけど…

ゆあん

え、嘘っ!驚かせたつもりだったのに…

楽しそうにニコニコしたり、驚いたり。

喜怒哀楽がちゃんとあるゆあんが羨ましい。

何も隠してなさそうな、純粋な笑みが、私の胸に少しづつ刺さっていく。

えと

よし、少し早いけど行こっか。

ゆあん

うんっ!付き合わせてごめんね…?

軽く謝れた後、歩幅を合わせて歩出す。

女性の私の歩幅は、小さめなゆあんにピッタリ会って、ゆるりゆるり、のらりくらりと楽しい時間を夢みて。

はい、どうもこんにちは。
ここも引き伸ばしすぎたかも…

ゆあん

人それぞれだよー頑張ってー

棒読みですよね

ゆあん

バレた?w

バレバレです

それではまたどこかで

ちっぽけな毎日は花束に

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

202

コメント

14

ユーザー

ゆあえと最高(遺言

ユーザー

やっぱ、ゆあえと最高!!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚