えと
ゆあん
えと
ゆあん
ゆあん
確かにそうだ。
ななちき買う以外で中々出てこないゆあんが自分から誘うことすら珍しい。
うちの好きなもの…
それはなに?
ゆあん
えと
楽しそうに腕を引っ張り、2人で人混みの中を駆け回った。
──
ゆあん
えと
えと
えと
ゆあん
ゆあん
えと
ゆあん
俺よりも華奢な、女性だとわかりやすい腕を引っ張って走る。
元ヤンだって言われるとあれ?っと思うほどの綺麗な──
ゆあん
えと
戸惑った様子の先のゲームセンター。
もう一度優しく握って人混みの中を歩んでいく。
後ろにいるえとの顔は見えない。
ただ、握る手のひらから温かさだけが伝わってきてくれた。
その場に着けば、手をするりと解かれる。
数歩歩いて、虚ろな目で中を見ていた。
何となく気づいている。
えとが迷ってること。
でも、ほどかれた手を触れて冷たくなっていくのを感じれば、寂しくなるのは俺だった。
自分を見いだせないのは、本当は俺なのかもしれない。
それなのに、助けることはできるの…?
やめろ、迷うな…
俺が決めたことだ、絶対に好きだって言わせてみせるんだ。
ゆあん
えと
こちらを見た顔は優しく笑っていた。
それも不気味な程に。
コメント
2件
面白いですゆあんくんが自分のキーボードを諦めてまでもえとさんを楽しくさせようとしているのがゆあんくん優しいなぁーと思いますこれは非常に続きが気になります長文すいませんね