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無名.Nana
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歴史の教科書でも語り継がれ、数多の戦士者の弔いの地とされてきた戦士の墓
花に囲まれし美しき楽園のような場所
そこに、今日は、珍しい2人の影があった
日本
にゃぽん
日本とにゃぽん
2人は、確かに血を分けた兄弟である
その2人が戦士の墓に来たのは、とある1人の師の為だ
にゃぽん
にゃぽんは静かに花を置く
その花の名はデイジー
……彼女の師匠が、生前好いていた花だ
日本
にゃぽん
奴隷として売られていたところを助けてくれた人
彼はもう、この世にいない
日本
日本
にゃぽん
日本はなぜ同じ名前の人物が二人いるのか聞かされていない
知っているのは、すべての事情を師であるこの世界のイタ王から聞いたにゃぽんだけだった
日本
日本
日本
どんな人
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
日本
日本
日本
にゃぽん
…あれは
雨の日だった
昔のにゃぽん
お兄ちゃんが死んだと思っていた私は…
生きる気力もなくて
逃げる気も起きなくて
……ただ
これから先もっとひどい目にあうのかな〜…とか……
そんなことばかり考えてた
……あの方が私を買ってくれた時でさえ、そう思っていた
異世界イタ王
初めてその人を見たときは、顔を布で覆っていたから……怪しさしか感じなかった
異世界イタ王
昔のにゃぽん
異世界イタ王
昔のにゃぽん
異世界イタ王
異世界イタ王
異世界イタ王
不信感を解くためか、あの方は布をうえに上げ、顔を見せてくれた
……私に向けられた眼差しが、あまりにも優しくて
彼は神様なのではないか
子どもながらにそう思ってしまった
この人が私を買った人だとは思えなかった
まぁ、買われたからには奴隷のようにこき使われるのかと覚悟していた
……でもね
あの人はがちで変人だった
異世界イタ王
食べされされたのは冷たいご飯でも廃棄物でもなく
作りたてのあまりにクオリティが高い食事
しかも凄く無邪気な笑顔で私が食事を口に運ぶのを今か今かと待っている
異世界イタ王
異世界イタ王
その料理を食べようとしない私を見て心配した師匠は私にそう聞いてきた
昔のにゃぽん
昔のにゃぽん
異世界イタ王
先ほど見せてきた凛とした笑顔とは真逆のあまりに無垢な笑顔
温度差で風邪を引いてしまうかと思った
そして私は料理を口に運ぶ
そして……私は衝撃を受けた
昔のにゃぽん
まずその頃、私は温かい料理というものを食べたことがなかった
元々スラム暮らしだったしね…
だから……料理ってこんなに美味しいんだって……感動した
異世界イタ王
そう聞いてくる師匠の声に私は応えることができぬまま
ないてしまった
異世界イタ王
昔のにゃぽん
昔のにゃぽん
師匠はそんな私に、何も言わず
ただ、そばにいてくれた
無理やり境遇を聞くこともなければ、まるで自分ごとのように顔を苦痛に歪ませる
そんな師匠は
……本当に、不思議な人だった
それから、少し大人になった
師匠は旅人として子どもたちに力の恐ろしさを教えた
そして、戦争と力について伝えていた
異世界イタ王
異世界イタ王
異世界イタ王
異世界イタ王
……そう語る師匠は
私たちが見ることのできない、もう届かないどこか遠くを見つめているように感じた
ある……眠れなかった夜…
私は外に出た
そこには、師匠もいた
異世界イタ王
にゃぽん
にゃぽん
異世界イタ王
師匠はそれ以上何も聞かない
……私は、不思議に思っていた
私はおとなになっていくのに、師匠は年を取らないこと
過去について、全然教えてくれないこと
時々、どこか遠くの空を見て……とても寂しそうな目をすること
にゃぽん
にゃぽん
異世界イタ王
異世界イタ王
にゃぽん
異世界イタ王
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
だってそれは、かつての兄を見ているようだったから
にゃぽん
にゃぽん
異世界イタ王
異世界イタ王
異世界イタ王
異世界イタ王
異世界イタ王
異世界イタ王
……師匠の口から、語られた真実
それは、想像を遥かに上回る苦悩と、痛みと……愛おしい日々の連続
喪失、裏切り、信託
全てを抱えて、師匠は独りこの地に立っていた
異世界イタ王
異世界イタ王
異世界イタ王
にゃぽん
私は何もいえなかった
優しい笑顔で、その身一つで
あまりにも大きすぎるものを抱えてきた彼が
いつもどこか、遠くへ行きそうに感じていた彼が
……本当に、手の届かない場所へ行きそうだという真実
にゃぽん
私はうまく言葉を紡げなかった
異世界イタ王
異世界イタ王
異世界イタ王
異世界イタ王
異世界イタ王
……師匠がいなくなれば私はまた独りになるだろう
だが、そんなあまりにも強く切ない想いを孕んだ目を見て
引き止めるなんて、できるはずがなかった
そして運命のあの日
何の前触れもなくその日は訪れた
ソ連
イタ王
ナチス
日帝
師匠によく似た人
そして、師匠が話していた人物像に似た人物
……間違いない
平行世界の、師匠たちだ
異世界イタ王
イタリア
異世界イタ王
イタリア
にゃぽん
異世界イタ王
師匠は至って冷静にそう言った
でも、分かっていた
師匠の声が、かすかに震えていること
布で隠れた顔はきっと……
にゃぽん
にゃぽん
異世界イタ王
異世界イタ王
全く違う世界の友の姿でも、あの日々を思い出した師匠
……彼の頬に、雨が降る
そんな師匠を支えるよう、私は彼の国たちに話しかけた
にゃぽん
にゃぽん
日本
日本
にゃぽん
日本
日本
日本
支えてくれる人も愛する人も全てがいなくなった世界で
にゃぽん
にゃぽん
日本
日本
日本
日本
日本
にゃぽん
そこにいたのは凛々しい少女ではなく
大切な師匠と、隣の兄の言葉に救われる
まだまだ幼い少女だった
日本
日本
にゃぽん
たった二人の兄弟は、楽しげにその地を踏み鳴らす
その時
空自
海自
空自
空自
空自
海自
海自
ふと二人の人物とすれ違った
日本
にゃぽん
日本
日本
日本
日本
にゃぽん
皆は、まだ花と風の揺蕩うだけで終わらない、血も泥もまだ息をする世界で
それぞれ別の道を歩み出した
番外編1話ー終ー
コメント
24件
番外編でも泣きそうになってしまった、初めての感動系でないた涙、貴方に託します(泣いてるやん)
お久しぶりです。番外編いいですね! イタ王は平行世界から来たかつての仲間を見て、こんなずっと関係でありたかったとでも思ったのでしょうか。店であったとき無言でしたし。自分の行いは正しいことだと思いながら心の奥底ですごく後悔していて、にゃぽんとか子供たちのことを思い出して考えないようにしてそう。あの世で笑ってふざけていて欲しいですね。 伏線いっぱいあるので、これはこうなのかなぁとか思いながら読むの楽しいです。これからも、好きな作品なのでちょくちょく投稿してくれたら嬉しいです。 おもしろかったです。ありがとうございました!
番、外…編…? ねぇもう最高すぎて言葉が出ないよ!!! 本当に嬉しいぞっ 伏線を張るのが上手ですね… 私は長編を作るのも伏線を張るのもできない人だからめっちゃ尊敬します! なんでこんなにも物語を作るのが上手なのにっ!!! フォロワーが!! 少ないんだ!!! 私にとってはゆるまうさんのフォロワー数も多いと思うけど。 私は80人ほどのフォロワーしかいませんし物語はめちゃ下手だからな…。 これからも頑張っていてください! 更新されたら絶対見ます (/ω・\)チラッ