テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#たっつん
R。
1,413
62
8,758
コメント
2件
今回も楽しいお話ありがとうございました!!しれっと相合傘してる笑 コインランドリーで全てが終わったら海に行こうっていう未来の話してるのがなんか泣けてきた。ゆあんくんのお父さんもどんどん事件の輪郭が浮きだしてきて真相にも近づいてきましたね!!ゆあんくんが一瞬手にした紙もどうなるんだろう。続き楽しみにしてます!
うわぁ、今回もすごく胸にきました……。雨の中、1本の傘で肩を寄せ合う2人、その距離感がもう切なくて。特にコインランドリーでの「全部終わったら海行こう」っていう未来の話、一瞬の安らぎなのに、うりの横顔が寂しくて泣きそうになりました。それからお父さんの捜査シーンで一気に事件の輪郭が見え始めて、次が本当に気になります。ゆあんが見つけたあの紙も含めて、この旅の行方をずっと追いかけたいです。
民宿を出てしばらく歩いていたら雨が突然降ってきた。
傘もささずに歩き続ける。
真宮 ゆあん
瀬那 うり
そう言ううりの唇は少し紫色になっていた。手も震えてる。
真宮 ゆあん
瀬那 うり
真宮 ゆあん
そう言い、近くにあったコンビニでビニール傘を買った。
瀬那 うり
真宮 ゆあん
真宮 ゆあん
瀬那 うり
うりは小さく笑いながら、傘の中に入ってきた。
瀬那 うり
真宮 ゆあん
ビニール傘は男2人が入るには小さく互いに肩が濡れてた。 でも俺たちには関係なかった。
肩を寄せあって歩く。
雨音だけがやけに五月蝿く響いていた。
昼過ぎ。人気の少ない河川敷。
屋根のあるベンチに腰を下ろす。
真宮 ゆあん
さっき傘を買うついでに寄ったコンビニで、パンをひとつ買った。 またこれも半分にしてうりに渡した。
すると、うりは笑いながら、「また半分こ?」と言う。
真宮 ゆあん
瀬那 うり
そう言ってうりは受け取る。少し歪な割り方をしたパンを。
けど、なかなかパンを口に運ばなかった。
真宮 ゆあん
瀬那 うり
いつもなら、お腹空いた~。だの言うくせに。 食べる手が止まっていた。
俺は自分のパンを更に半分にした。
真宮 ゆあん
瀬那 うり
瀬那 うり
真宮 ゆあん
すると、うりは少し困ったように笑った。
瀬那 うり
そう言ってうりは、一口だけパンを食べた。
夕方。雨がより強くなり1つの傘じゃ凌げなくなって近くにあった古本屋に寄った。
雨宿りのつもりで。
店の奥まで進むと、古いアルバムや雑誌が並ぶ棚があった。
俺は何気なく1冊手に取ってみた。
すると、まさかの中学校の卒業アルバムだった。
なんでここに?という疑問もあったが、好奇心が勝ってそのアルバムを手に取る。
真宮 ゆあん
俺は慌てて本を閉じ、元の場所に戻す。
瀬那 うり
その時の声は自分でも分かるほど震えていた。
古本屋を出る。雨足は少し弱くなっていた。
歩きながらふと、うりの方を見る。
さっきの古本屋でのことがやけに気になったから、恐る恐る聞いてみることにした。
真宮 ゆあん
真宮 ゆあん
瀬那 うり
真宮 ゆあん
うりは少しだけ歩く歩幅を大きくした。 雨で少し濡れながら一言だけ。
瀬那 うり
真宮 ゆあん
それ以上は聞けなかった。
急いでうりの歩幅に合わせ並び直し、また2人で傘をさしながら歩いた。
夜。廃れたコインランドリーで服を洗う。
乾燥機の回る音だけが響いていた。
俺たちはベンチに並んで腰掛け、ぼんやりと乾燥機が回るさまを見ていた。
長い沈黙が続いていた。 少し目を瞑ろかと思っていた矢先、うりが突然呟く。
瀬那 うり
真宮 ゆあん
瀬那 うり
俯て、また顔を上げる。その顔は少し笑っていた。
瀬那 うり
うりは俺の方を見る。その目の奥には哀しさと虚しさが混沌しているように見えた。
瀬那 うり
真宮 ゆあん
瀬那 うり
真宮 ゆあん
瀬那 うり
ちゃんとした旅行?
今の俺には旅行に行けるているビジョンが見えない。 けど本当にうりと旅行に行けるのなら。行ってみたい所はある。
真宮 ゆあん
瀬那 うり
真宮 ゆあん
真宮 ゆあん
真宮 ゆあん
瀬那 うり
うりはくしゃっとした顔で笑う。
真宮 ゆあん
瀬那 うり
真宮 ゆあん
瀬那 うり
うりは、回っている乾燥機を見つめ少し笑う。 その横顔が少し寂しくて胸が痛んだ。
今夜も古いビジネスホテルに泊まる。
もうそろそろ手元のお金がない。
今どこに居て、どこまで遠くに来たのかも分からないけどそろそろお金を集めないと逃げ続けられない。
真宮 ゆあん
洗面所の鏡を見て思う。ここ数日まともに眠れてないし、心のどこかで「いつかバレるんじゃないか」と言う不安が押し寄せてくる。
真宮 ゆあん
真宮 ゆあん
真宮 ゆあん
うりの方が不安に決まってる。だから俺が支えなきゃ。
その前に、うりが脱ぎ捨てた服を畳まないと。
真宮 ゆあん
うりの上着を畳もうとした時、何かが落ちた。
真宮 ゆあん
真宮 ゆあん
小さく折り畳まれた紙だった。
中を見ようと開こうとした時、お風呂のドアが開きうりが出てきた。
俺は慌てて、上着のポケットに紙を戻す。
真宮 ゆあん
真宮 ゆあん
うりは何も言わない。 ただほんの数秒だけ、紙をしまった上着を見つめていた。 けどすぐに身体を拭いて服を着始めた。
俺も風呂に入ろうと服を脱ぐ。
もう何もかも全部洗い流してしまいたかった。
その夜は蒸し暑く、なかなか寝付けなかった。
多分うりは寝てる。背中合わせにしているから顔は見えないけど。
逃亡生活が始まって早4日が経った。
これからどう凌げばいいのか。お金はどう集めていくか。 そんなことがずっと頭の中でぐるぐる回っている。
でもいくら考えてても仕方ない。眠ってしまおうと思った時。 小さい声で「ごめんなさい」と聞こえた。
真宮 ゆあん
振り返るとうりは眠ったまま。多分寝言。
酷くうなされ、息苦しそうだった。
真宮 ゆあん
俺はそっとうりの背中をさすってあげることしか出来なかった。
ー同時刻ー
ー〇〇警察署 刑事部 捜査一課室ー
机の上には1枚の捜査資料。殺された被害者の経歴だった。
その隅に、小さく書かれた1文。
『10年前、未成年者への脅迫事件で事情聴取歴あり』
お父さん
ゆあんの父親、真宮警部はその1文を見て、手をとめる。
続けて、捜査ファイルをめくる。
するとそこには、 『証拠不十分で不起訴』と書かれていた。
そして、捜査ファイルをまた1枚めくる。
その瞬間、表情が強ばった。
お父さん
真宮警部はそっと、資料ファイルを閉じる。
真宮警部はだんだんと、〇〇市殺人事件の輪郭に気付き始めていた。
𝐍𝐞𝐱𝐭♡···▸250
◾︎◽︎To be continued◽︎◾︎