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コメント
3件
やっぱすっちーが居ないのがなぁ
rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 天使パロ
rara🎼
rara🎼
rara🎼
──誰かを救うことは、時に、自分を壊すことと紙一重だった。
それでも、祈りは繋がる。
光がまだ、心の奥に残っているのなら。
静かな夜。
いるまは一人、天界の外縁にある“祈りの丘”に立っていた。
そこは、かつて天使たちが地上に降りる前に、祈りを捧げる場所。
いくつもの記憶と願いが交差する聖域でもある。
いるまの手には、白い羽が一本。
それは、かつてなつが落としていったものだった。
いるま_ドミニオン
問いかけは、風に溶けていく。
ふと、胸の奥が痛んだ。
堕天しかけている証。
感情が波打つたび、翼の根元が痛むように軋む。
それでも──この痛みに、いるまは慣れつつあった。
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
唇を噛みしめ、目を閉じる。
その奥に浮かんだのは、なつが見せた最後の横顔だった。
強くて、優しくて、どこか脆かった、あの瞳。
あのとき止めていれば。
あのとき気づけていれば──
いるま_ドミニオン
いるまは空を見上げた。
雲の切れ間から、星々が滲むように輝いている。
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
声に、揺るぎはなかった。
その背で、白い翼が静かに震える。
同じ頃、こさめは天界の祈糸堂で、小さな祈りの光を編んでいた。
手のひらサイズの光の結晶。
これは、自分自身の“願い”を形にしたもの。
こさめ_アークエンジェル
ひとりごとのように、ぽつりと呟く。
こさめ_アークエンジェル
こさめ_アークエンジェル
こさめ_アークエンジェル
祈りは、透明な糸のように指先から編まれていく。
その中心に込められたのは──“帰ってきて”ではない。
『あなたが、あなたのままでいられますように』
それが、こさめが今、なつに向けて送れる“未来”の祈りだった。
天界・訓練場。
らん_ソロネ
みこと_パワー
訓練用の光球を打ち損じたみことに、らんの鋭い声が飛ぶ。
らん_ソロネ
らん_ソロネ
みこと_パワー
肩をすくめながらも、みことの視線は、どこかうつろだった。
みこと_パワー
らん_ソロネ
小さくも、はっきりとしたその言葉に、らんの眉が動く。
みこと_パワー
みこと_パワー
みこと_パワー
らん_ソロネ
低く、けれど強い声で呼び止める。
らん_ソロネ
らん_ソロネ
らん_ソロネ
らん_ソロネ
その一言に、みことの肩がびくりと震える。
みこと_パワー
らん_ソロネ
らん_ソロネ
それは、らん自身にも言い聞かせるような言葉だった。
地上──
なつは、夜の森の中、静かに佇んでいた。
耳に届いたのは、どこか懐かしい“祈り”の音。
その光を見つめる瞳が、わずかに揺れる。
なつ_ソロネ
それは、こさめの祈りだった。
黒い翼が風に揺れ、葉を散らす。
けれど、その影の中に滲むように、淡い白が戻りかけていた。
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
けれど、胸の奥が答える。
まだ、終わっていないと。
まだ、昇れるのだと。
──誰かのためにではなく。
──罰を受けるためでもなく。
ただ、自分の意志で“昇る”ことができたなら。
そのとき、なつの背にある翼が、静かに震えた。
そして──
天界の丘にて。
いるまが、強く祈りの糸を手に巻き直した。
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
こさめが結んだ祈りの光は、遠く地上へと向かっていた。
みことは、らんの言葉を胸に、もう一度杖を構えた。
それぞれの想いが、静かに“未来”を選ぼうとしていた。
──その翼が、絆で結ばれているのなら。
第10話・了
rara🎼
rara🎼
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡110
rara🎼
rara🎼