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第10話です!

nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 天使パロ

ご本人様には一切関係ございません!
苦手な方はback推奨!

では!

どうぞ!!

──誰かを救うことは、時に、自分を壊すことと紙一重だった。

それでも、祈りは繋がる。

光がまだ、心の奥に残っているのなら。

静かな夜。

いるまは一人、天界の外縁にある“祈りの丘”に立っていた。

そこは、かつて天使たちが地上に降りる前に、祈りを捧げる場所。

いくつもの記憶と願いが交差する聖域でもある。

いるまの手には、白い羽が一本。

それは、かつてなつが落としていったものだった。

いるま_ドミニオン

……なつ、お前は今、どこにいる

問いかけは、風に溶けていく。

ふと、胸の奥が痛んだ。

堕天しかけている証。

感情が波打つたび、翼の根元が痛むように軋む。

それでも──この痛みに、いるまは慣れつつあった。

いるま_ドミニオン

誰かを救うことが、罰なら……

いるま_ドミニオン

俺は、いくらでも背負ってやるよ

唇を噛みしめ、目を閉じる。

その奥に浮かんだのは、なつが見せた最後の横顔だった。

強くて、優しくて、どこか脆かった、あの瞳。

あのとき止めていれば。

あのとき気づけていれば──

いるま_ドミニオン

……それでも、あいつは“堕ちた”ことを誰のせいにもしてないんだ

いるまは空を見上げた。

雲の切れ間から、星々が滲むように輝いている。

いるま_ドミニオン

だから俺も……お前を信じる

いるま_ドミニオン

どこにいても、どんな姿でも

声に、揺るぎはなかった。

その背で、白い翼が静かに震える。

同じ頃、こさめは天界の祈糸堂で、小さな祈りの光を編んでいた。

手のひらサイズの光の結晶。

これは、自分自身の“願い”を形にしたもの。

こさめ_アークエンジェル

……あの頃、なつくんに助けられてばかりだった

ひとりごとのように、ぽつりと呟く。

こさめ_アークエンジェル

でも、今度は……

こさめ_アークエンジェル

こさめの番

こさめ_アークエンジェル

こさめが、なつくんを迎える側に、なりたい

祈りは、透明な糸のように指先から編まれていく。

その中心に込められたのは──“帰ってきて”ではない。

『あなたが、あなたのままでいられますように』

それが、こさめが今、なつに向けて送れる“未来”の祈りだった。

天界・訓練場。

らん_ソロネ

ちょっと、みこと!

みこと_パワー

……へ?

訓練用の光球を打ち損じたみことに、らんの鋭い声が飛ぶ。

らん_ソロネ

さっきから集中してない

らん_ソロネ

天界の空気に呑まれてるぞ

みこと_パワー

ご、ごめんなさい……

肩をすくめながらも、みことの視線は、どこかうつろだった。

みこと_パワー

……もし、俺も“堕ちたら”どうなるんやろ、って……

らん_ソロネ

何?

小さくも、はっきりとしたその言葉に、らんの眉が動く。

みこと_パワー

……なっちゃんも、きっと誰かを助けたかったんやろ

みこと_パワー

それなのに、助けようとして堕ちてしまったのなら……

みこと_パワー

俺も、いつか

らん_ソロネ

みこと

低く、けれど強い声で呼び止める。

らん_ソロネ

お前はまだ堕ちてない

らん_ソロネ

なら、考える前に祈れ

らん_ソロネ

立て

らん_ソロネ

誰かの光になれ

その一言に、みことの肩がびくりと震える。

みこと_パワー

……らんらん

らん_ソロネ

“もしも”を考えるのは、堕ちた後でいい

らん_ソロネ

天使の務めは、誰かの未来に祈ることだ

それは、らん自身にも言い聞かせるような言葉だった。

地上──

なつは、夜の森の中、静かに佇んでいた。

耳に届いたのは、どこか懐かしい“祈り”の音。

その光を見つめる瞳が、わずかに揺れる。

なつ_ソロネ

……あいつ、また祈ってる

それは、こさめの祈りだった。

黒い翼が風に揺れ、葉を散らす。

けれど、その影の中に滲むように、淡い白が戻りかけていた。

なつ_ソロネ

……戻ってどうなる

なつ_ソロネ

俺は、もう

けれど、胸の奥が答える。

まだ、終わっていないと。

まだ、昇れるのだと。

──誰かのためにではなく。

──罰を受けるためでもなく。

ただ、自分の意志で“昇る”ことができたなら。

そのとき、なつの背にある翼が、静かに震えた。

そして──

天界の丘にて。

いるまが、強く祈りの糸を手に巻き直した。

いるま_ドミニオン

約束する

いるま_ドミニオン

お前が戻る場所は、ここにある

いるま_ドミニオン

……何度堕ちても、迎えてやる

こさめが結んだ祈りの光は、遠く地上へと向かっていた。

みことは、らんの言葉を胸に、もう一度杖を構えた。

それぞれの想いが、静かに“未来”を選ぼうとしていた。

──その翼が、絆で結ばれているのなら。

第10話・了

おかえりなさい!!

次回!

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡110

では!

ばいばい!!

堕ちた翼に祈りを

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270

コメント

3

ユーザー

やっぱすっちーが居ないのがなぁ

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