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【長編】幸せの鳥はきっと鳴く（オメガバースあり・腐向け）

第1話 - 【長編】幸せの鳥はきっと鳴く（オメガバースあり・腐向け）

201

2020年12月20日

#アイドリッシュセブン

#アイナナ

#Re:vale

#オメガバース

ライア

laim

初めまして、ストーリーの案内人のlaim（ライム）と申します。
以後、お見知りおきを

laim

私はストーリーには関係しませんし、影響もございません。
私の仕事はストーリーの案内をするだけですから。

laim

さて、私についてはこのくらいでいいでしょう。
貴方様の気が変わらないうちに登場人物の紹介をさせていただきます。

laim

あ、一つ言い忘れていました。
このストーリーを見る上の注意点として、話しておきます。

laim

このストーリーの創作者は主に腐向けを書かれますので、苦手な方はここで回れ右をしてください。
また、このストーリーはオメガバースがありますので、ご存知ない方や嫌いな方も回れ右をしてください。
そして、この中に登場する人物である「二階堂大和」は少々悪役キャラになっていますので、大和推しの方・地雷の方はご自身の責任でお読みください。

laim

少し長引いてしまいましたね。申し訳ございません。
先程話した注意点は大丈夫だと言う方は先にお進みください。

laim

それでは、登場人物の紹介を手早くしますね。

laim

百（モモ）
・Ω（オメガ）体質
・ユキのことが好き
・大和の番

laim

千（ユキ）
・β（ベータ）体質
・モモのことを愛している
・大和を嫌っている

laim

二階堂大和（Nikaido yamato）
・α（アルファ）体質
・モモとは番の関係にある
・ユキの存在を憎んでいる

laim

大神万理（Ogami banri）
・β（ベータ）体質
・小鳥遊事務所の事務員として働いている

laim

となっております。

laim

このストーリーを読む上で、
『ピンチの時に助けてくれる人は身近にいる』
と言う言葉を忘れないでおいてくださいね。
そして、貴方様自身の人生においても。

laim

以上、案内人のlaimでした。
それでは、またのストーリーで。
どうぞ、ストーリーの世界をお楽しみください。

モモの家にて———

百

ユキ、あのね。
大事な話があるの

千

な〜に？モモ

百

実はね……すごく言いづらいんだけど

百

オレ、妊娠した…

千

いつもの冗談だろ？

この会話が悲劇の始まりだった

百

ほんとだよっ！これみてよ！！（そういい、検査キットを差し出した）

千

う、嘘だろ……
そもそも、男は妊娠できないんじゃ…

百

オレ、Ω(オメガ)体質だったみたい

千

モモは誰の番になったんだ？

百

……大和

千

……チッ（舌打ちをして）
よりによって大和か

百

ゆ、ユキ。そんなに怒らなくても……

千

誰だって怒るだろ！？
僕の愛しいモモが他人の番になったんだ……
怒らない以外の選択肢があるか（ボソッ）

百

……っ///

そう言うユキの顔は、少し泣いているように見えた

千

僕じゃダメ？
僕だと満足できない？

百

ま、満足できるよ！
本当はユキがよかった……
でも、α(アルファ)には逆らえないから

千

はぁ……
僕はβ(ベータ)じゃなかったらよかったのに

百

ユキ……

千

明日、大和のところに行く

百

……なにするの？

千

モモが言えないことを言いに行く

百

ダメだよっ！ユキが酷い目に遭っちゃう……
オレ、そんなユキは見たくない…

オレは涙を流して、ユキに言った。ユキはどこか遠い目をして、困った顔をした

百

（バンさんのこと思い出してるのかな……）

百

ユキ、そんな顔しないでっ…

ハッとしたような顔をすると、オレの涙をぺろっと舐めてみせた

千

泣かないで……
僕はきっと大丈夫だから

百

うん…

千

モモに心配かけちゃったね。ごめんね
明日はきっと大丈夫だから…僕ならきっと大丈夫。
だから心配しないで

百

うん。ありがと

ユキを心配させまいと、オレは少し笑ってみせた。けれど。この笑みが偽物だってことは気付いているだろう

千

今日はもう寝て…？
明日、疲れちゃうと思うから

百

わかった。おやすみ

千

うん、おやすみ。モモ……

オレはそう言って、リビングを後にした。寝る前にみたユキの顔は何かを我慢しているようだったオレは気にせずに深い眠りについた

——大和の部屋にて

二階堂大和

モモさん、いらっしゃい……ってユキさん？
珍しいっすね…何の用すか？

百

や、大和……///

普通のようにオレを大和が抱きしめると、隣にいたユキに気がついたようで、睨みつけたような視線を向ける

千

その目はなに？
僕が来たらダメだった？
許可なく勝手に人の相方を奪っておいて……

二階堂大和

あーもう知ってるんすか？
モモさん、バラしましたね？

百

うぐっ……

二階堂大和

ま、いいすけど……
それで。俺にモモさんを返してほしいんすか？

千

もちろんそのつもりだよ？

二階堂大和

あーでも、もうオレのものなんで。
そう簡単に番は外せませんよ？

千

………

ユキはこれ以上先をなにも言わず、ただ大和を睨んでいた

二階堂大和

うわー
ユキさん、怖いっすよ〜？

千

怖い？僕が？

百

ユキは怖くないよ？優しい目をしてるもん

千

モモ……

二階堂大和

俺が目を離した隙になにいちゃついてんすか？
俺のものだって言いましたよね？

千

たとえ、お前のものだろうと関係ないっ……
僕はモモに…っ！？

ユキが言いかけた瞬間。大和はオレに長い時間、激しくキスをした

百

ん…ふぁ……？

二階堂大和

あ、つい……
今日一回もしてなかったんで、俺の中で不足が生じちゃったみたいっすね

千

っ……大和…お前……

二階堂大和

そんなに怒らなくてもいいじゃないっすか。
こんなにモモさん、トロけた顔してるんすよ？
もしかして、ユキさんはこの顔を見たことないとかっすか？

千

返せっ！！僕の大事な相方を返せ！

二階堂大和

返しませんよ？
行ったじゃないすか。俺のものだって……

千

たとえ、モモが大和のものだろうと関係ない！

二階堂大和

しつこいっすね……もっとわからせてあげますよ

二階堂大和

モモさん、俺とユキさんだったらどっちが好きっすか？

百

ん…大和
大和の方が好き

千

モモっ……

百

ユキはオレを抱いてもくれないし、大和はすぐ抱いてくれるもん

百

（オレ、なに言ってるの……。本当はユキが大好きなのに…なに言ってるの）

オレは、全く違うことを言っている自分を憎たらしく思えたこれは多分、大和が飲ませた媚薬のせいだ……

二階堂大和

ほら、言ってるじゃないすか。
いい加減、諦めたらどうすか？

千

それはモモの本音じゃないだろ…
お前がなにかしたんだろ！！

二階堂大和

っ…面白いこと言うっすね……
その証拠が一体どこにあるんすか？

千

っ……

百

っ…大和っ……ら、らめっ！ユキにひどいことしないで！！

頑張って、自分の意志を声に出せたことは嬉しかったけれど、この意志は彼（大和）の地雷に触れただろう

千

モモ……

二階堂大和

効果もこれまでか……（ボソッ）

千

効果？

二階堂大和

モモさんに飲ませた媚薬の効果っすよ。
これさえあれば、俺の思い通りに動いてくれるってやつすよ

千

媚薬！？
お前、そこまでしてモモを……っ

怒って泣いているユキの顔は綺麗だった…… ———-反射的にユキを守ろうと、オレは初めて彼に逆らった

二階堂大和

モモさんっ？！
一体なにを？

百

ユキを守りたい…それがオレの意志

二階堂大和

そうすか。俺に逆らえるんすか？
その「番」という首輪をつけて、俺に逆らうんすか？

百

それは、やってみないと分からない！！

二階堂大和

あーあ。バカじゃないすか？
こっちが命令下せばなんでも言うこと聞ける体になっちゃったのに

大和は急にオレの首に噛み付いたなにも抵抗できずに、オレは涙を流すだけだった……

百

っ……

千

大和…お前っ！！

二階堂大和

モモさん。そのまま、俺にしがみついててくれますか？

百

（命令か…これはスルーできない）

二階堂大和

そうっす。それでいいんですよ
じゃ、寝室行きますよ？

千

大和！待て！！

二階堂大和

あー。うるさいっすね……
いっそ、手錠でもかけますか。

そう言って、大和はユキに手錠をかけた。もう片方の手錠は部屋の柱にかけた

百

（助けたいのに、体が上手く反応しないっ！？
ああ、そうか……これは命令だった…ユキ、ごめんね）

二階堂大和

これでいいすね……
じゃ、行きますよ？

百

……うん

千

待て！モモを連れていくなっ！！

この時、微かにオレの体に変化が起きていることは誰も知らなかった唯一、アイツは知っていた……

大和の部屋手錠で繋がれて、身動きが取れないユキが一人いた

千

ああ…最悪だ
モモが変なことされてないか心配だ……

千

あ、そうだ。アイツならきっと何か知ってるかもしれない……

僕は急いでスマホを取り出して、連絡先からある男の名前を探した希望をかけて、電話をしてみることにした

大神万理

どうしたんだ、ユキ

千

モモが……

そのあと、僕は必死になってバンに起きたことを説明した

大神万理

そうか……あのモモくんが…。

千

バンなら何か知ってるだろ？
何か知っているなら教えてくれないか？！

大神万理

………。

しばらくの間、沈黙が続きバンの口から出た言葉は意外だった

千

……それしか、方法はないのか…？

大神万理

そうだよ、これしかない

千

う、嘘だろ……

大神万理

悲しいかもしれないが、それしかないんだよ。
“俺らはβ（ベータ)だから”

千

βだからって、それは……それはあの関係を認めるようなものだろ！！

大神万理

……そう、だね

そういっているバンの声は、泣いているようだった

大神万理

これでわかっただろ…
俺らβがどんな存在か……。

千

………

大神万理

ごめん、もう切るね……
ユキならきっと、いい方法が浮かぶだろ
俺は信じてるから

千

うん……

そう言って、バンは電話を切った僕はただただ、部屋の隅で泣くことしか出来なかった

俺はあのあとなにも抵抗することができずに、ベッドで抱かれていた

手足を手錠で繋がれて、何かで目を覆われて

俺は喘ぎ声をあげながら、静かに泣いていた

二階堂大和

はぁ…たまんないっすね
この匂い……

二階堂大和

ずっと欲しかったんすよ
…モモさん、アンタが……

百

っ…あ…そこ……あっ///

二階堂大和

ずっと、この匂いとモモさんのイキ狂った顔が頭から離れなかったんすよ

二階堂大和

りんごとももの匂い……
この匂い以外はなにも匂いだとは感じられないくらいに…。

百

ユキは…んっ…どうするつもり？

二階堂大和

今は俺以外のことはなにも考えなくていいんすよ

百

ユキに…なにもしないでっ……

二階堂大和

それはどうでしょうね……

百

！？
ユキに変なことしたら……

その瞬間。オレは口を大和のモノで塞がれて、それ以上は何も話せなかった

二階堂大和

うるさいっすね……
俺のモノでも咥えて、黙っていればいいんすよ

百

んん〜！！んんん！

二階堂大和

あー何言ってるか分かんないっす

百

んんん〜！んん〜！！

二階堂大和

ビクビクしながら、トロけた顔して、俺のモノを咥えて……
ほんと、可愛いっすね

そのあともずっと同じことを繰り返した

今が何時なのか、あれから何時間経ったのかユキはどうしているのか———。

そして、オレはもう何も考えられないくらいになってしまった

二階堂大和

はぁ…はぁ……

百

ふぁ…んんっ…あっ///

二階堂大和

ビクビクしちゃって……
ほんと可愛いっすね…

二階堂大和

こんなとこ、他の誰にも見せられないっすね

二階堂大和

ユキさんはどうしているんでしょうね…
少し、行ってくるか。

二階堂大和

モモさんは……気を失っちゃってるみたいですね

そう言って、大和はオレを置いてユキのところに行ってしまった

オレが気を失ってなかったらユキを助けられたのかもしれない

そんなことを考えているうちに、オレは眠りの世界へと落ちていった

僕はどうやったら、モモを助けられるんだ……

そんなことばかり考えていると、僕の前に大和が来た

千

っ……何の用だ

二階堂大和

そんな怖い目しないでくださいよ(ｸｽｯ

二階堂大和

俺はユキさんの様子を見に来ただけっすよ

千

こうなった僕を見て何が楽しい…？

千

さっさとモモを離せっ！！

二階堂大和

あーモモさん、気を失ってるんすよね

千

モモが…気を失ってる…？

千

っ…モモに何をしたっ！？

二階堂大和

なにってイケナイことっすよ…？

千

っ……

僕は奥歯を噛み締めて、それ以上は何も反抗することは出来なかった

二階堂大和

もしかして羨ましいとかっすか？

千

………う

千

…違うっ！！

二階堂大和

よく吠えますね……。
あ、モモさんに会ってみます？

千

会えるなら会わせろ……。

二階堂大和

ですよね、そう言うと思いましたよ

僕は大和に手錠で繋がれたまま、モモのいる部屋へと向かった

————待っててね、モモ……。僕が今助けに行くから—-

モモの無事を祈りながら、顔がくしゃくしゃになるくらいに泣きながら部屋に向かった

大和が行ってからどれくらいの時間が経ったんだろう……

オレはそんなことばかり思いながら、ただただ1人部屋で喘いでいた

ユキ、ユキ… オレ、ユキに会いたいよ…… いつもオレの隣で笑ってくれるユキに会いたい

ガチャ

二階堂大和

モモさんに会いたいって人がいるみたいっすよ

百

え！？

そう言った瞬間、オレの前に見覚えのある人物がオレを見て安堵したような笑みを浮かべて立っていた

千

モモ…っ
ようやく会えた……よかった…

百

ユキ…
ゆ、夢なの？オレは夢を見てる…？

千

僕はちゃんとここにいるよ…？

百

夢じゃないんだ……。
ユキ、オレずっと会いたかった…

千

僕も会いたかったよ……
よかった…会えて……

ユキは顔を涙でくしゃくしゃにして、オレに会えたことを喜んでくれた奥歯を噛み締めるように微笑んだユキの顔はどこか儚げに見えた

オレはこんなにダサい姿になっちゃってるのに、それなのにユキは喜んでくれた

今のこの瞬間がオレはすごく幸せに感じた。けれど、すぐに幸せは崩壊してしまう

二階堂大和

あのー、俺いるんすけど？

千

………

百

ユ、ユキ…///

ユキは大和の方を睨みながら、オレを強く抱きしめた

二階堂大和

そろそろ返してもらいますよ？

千

返すもんか、僕はモモをもう二度と離さないって決めたんだ

千

モモ、これ着て…

そう言って、ユキは着ていたコートをオレに渡した

夢中で、オレは裸なのを忘れていたみたい……。うぅ…恥ずかしい……///

大人しく、コートを着てユキにしがみつく

二階堂大和

コート…？一体なにを……。

千

こうするんだよっ！

勢いよく部屋の窓を開けて、オレを強く抱きしめながら、ユキとオレは下に落ちていった

二階堂大和

ちょっ……！

二階堂大和

……はあ…仕方のない人たちっすね

オレが落ちる直前に見た大和は、すごく優しい笑みを浮かべていた

って、落ちるーーー！！！

マンションとはいえ、すごく高い。怖くなり、オレは目を瞑った

ボフッ

何かの上に乗ってる…？

恐る恐る、オレは目を開けた

百

っ…眩しい……

千

怖かっただろ？ごめんね

大神万理

モモくんが無事でよかったよ

百

え！？バンさん…！？

百

な、なんでここに…？

大神万理

ユキから連絡を受けてね。マンションの下で待機してたんだ

大神万理

それにしても驚いたよ。まさか2人とも飛び落ちてくるなんて……

千

バン、早く車出して

百

え？車…？

驚きすぎて、周りが見えてなかったけど、よく見たら、車の上に着地してたみたいだった

車なのに柔らかかったのは、ふかふかなマットが敷かれていたからだろう

オレとユキは車の上から降りて、急いで後部座席に乗ったバンさんは敷かれていたマットを車のトランクにしまっていた

大神万理

シートベルトはした？

百

はい！バッチリです！

大神万理

ユキもしてるみたいだね。それじゃ、出すよ

大和が追いかけてきてるかもと思い、周囲を確認するがその姿はなくほっとした

そうして、オレはマンションを後にした

そうして、オレはバンさんとユキと色んなところへ行った

だけど

大和から逃げるようにして

大和はオレを奪いに来ようとはしなかった

オレは不思議でしかなかったけれど、しばらく過ごしているうちに段々分かってきた気がする

それはーーー

千

モモ？大丈夫…？

千

最近、車での移動が多かったから疲れちゃったかな？

百

え？！オレは平気だよっ！

百

ユキこそ大丈夫？顔色悪いけど……。

千

僕は大丈夫。心配しなくていいよ

百

そ、そっか。

百

あれ？バンさんは…？？
（キョロキョロと周囲を見渡し）

千

バンは先に車に戻ってるよ

百

そうなんだ…

千

バンの方がよかったかな…？

百

ううんっ！！今はユキの方がいい！

百

それに、バンさんと一緒だと…恥ずかしくなっちゃう///
オレの心臓が持たないよ〜///

千

ふふっ、そうね

千

そう言ってくれて嬉しいよ、ありがとう

千

今はバンもいないから、たくさんイチャイチャできるね

百

ふぇ…？！

千

例えば…

千

こんなこととかかな……
（舌をいれて、キスをする）

百

んっ！…ふぁ///

千

あれ、やり過ぎたかな…。
すごくトロけた顔しちゃってる…ふふっ、可愛い

千

もう、僕のモモなんだね…
あんまり自覚ないけど、嬉しいよ

千

絶対にこれから先、離したりしないからね

千

もう。絶対に

百

うんっ！

プロポーズにも聞こえたその言葉は、番よりも深く、オレの身体に染み付いた

心の中で、オレは絶対にユキのそばを離れないと誓った

千

だから、僕の側でずっと笑っててほしい

END

この作品はいかがでしたか？

201

15件

以上で、このストーリーは終わりです。これを書いてほしいなどのご要望があれば、コメント欄かこのコメントの返信欄にてお願いします。

おもしろかったです!!!続き楽しみです。

続きって出ますか！？

ライア

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
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