PM:4時00分
里奈
勇太くんまだかな?…
勇太
お待たせ!
勇太
待った?
里奈
ううん
里奈
行こっか
勇太
おう
里奈
ねぇ、ここのカフェ寄ってかない?めっちゃ美味しそう!
勇太
行くか?
里奈
え、いいの?
勇太
おう
里奈
ヤッター!
里奈
うわぁー、めっちゃ美味しー!
里奈
このパンケーキバリうま!
勇太
よかった!
勇太
なぁなぁ、里奈って結局なんの病気だったんだ?
里奈
え?
里奈
なんでそんなこと聞くの?笑
勇太
いや、一応彼氏として知っておかないとって思って笑
里奈
うん…
私はこの時、嘘を付けませんでした。
正直に言った方がいいのか…
勇太くんが気づつくなら、ここで別れた方がマシだとずっと、ずっとずっと思っていました。
里奈
勇太くん…
里奈
驚かないで聞いて欲しいの…
勇太
お、おう…
里奈
わ、私…ガンなの
勇太
え?
勇太
嘘、だろ?
里奈
ううんホントにガンなの…
勇太
だったら、里奈
里奈
ん?
勇太
俺と約束しよう!
里奈
え?
勇太
余命は?
里奈
5年…
勇太
じゃあ、5年間俺と100個のやりたい事をこなそう!
里奈
そんな…
里奈
勇太くんに被害が行くだけだよ?
勇太
俺は大丈夫
里奈
ホントに?
勇太
うん、ホントにホントだ
里奈
で、100個のやりたい事って、、
勇太
里奈がこれから行きたい所、やりたい事を俺に言ってくれれば、なんだってする
里奈
ホントに!
里奈
嬉しい!
勇太
じゃあ、明日から俺がノートに整理して書くから、やりたい事をいってくれ
里奈
うん!
勇太
約束な
里奈
はーい!
この時の私は人生で、1番楽しい一時を過ごせたと思いました。
勇太くんは思いのほかいい人です。
友人達にこの人が私の夫です。と言う時、多分損はないと思います。
もし、こんな楽しい一時がこの世から消え去らないなら、私は一生この世にいたいです。
明日が来ると、私の余命が縮みます。明後日が来ると死が段々近づいてきます。
夢のような時間…これ以上悲しみたくありません…………