TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)
シェアするシェアする
報告する

相澤桜子

(あのときの女の子には怖い思いさせちゃったな…)

相澤桜子

(名前も知らなかったけど、綺麗な子だったな)

女子生徒

ねぇ一条くぅん、どうなのぉ?

私がぼーっとしていると、女子の一人が翡翠の手をぎゅっと握ってそう言った

相澤桜子

(…!?、翡翠は髪を触られるだけでもあんなに怒ったのに、手なんて握られたらなにするか分からない…ッ!)

相澤桜子

ちょ、ちょっと…ッ!

一条翡翠

付き合っているよ

慌てて止めにはいろうとした私とは裏腹に、微笑みながら翡翠はそう言った

相澤桜子

え…

女子生徒

ウソッ!

女子生徒

イヤーッ!!!マジでショック…

相澤桜子

(怒っていない…?でも、どうして…)

一条翡翠

ごめん、ちょっと桜子連れていくね?

相澤桜子

あっ、

翡翠が私の手をひいて教室を出る

女子生徒

キャーーッ!

後ろからクラスの子たちの黄色い声が聞こえた

相澤桜子

(…翡翠が私以外のクラスメイトに対して笑ったの、初めて見た…)

相澤桜子

(もしかして、離れている間に心境の変化があったのかな…?)

人気のない階段の踊場で止まった翡翠は、自分の制服のボタンを外し始めた

相澤桜子

!?な、何して…

一条翡翠

キスマークつけて

相澤桜子

え…、

細い首筋をあらわにした翡翠はため息をつく

一条翡翠

あの女ども、ホントウザったい

一条翡翠

桜子がいるのによってたかって大勢で媚び売ってきて…気持ち悪くて吐き気がする…ッ!

相澤桜子

え、えっと…

一条翡翠

…まぁ、桜子の彼氏になったんだから相応しくあろうと思ってなんとか抑えたよ

相澤桜子

(あ、だから優しい対応だったのか…)

一条翡翠

でもやっぱり桜子以外の人間に気安く触られるのは死ぬほど嫌

一条翡翠

だから、僕が桜子のものだっていう印…キスマークつけてよ

相澤桜子

えっ…でも私きっ、キスマークなんてつけたことなくて…

一条翡翠

大丈夫、僕が教えてあげるから…できるよね?

威圧感のある目が私を写しだす

相澤桜子

(あ…、これやらないといけないやつだ)

相澤桜子

う、うん…

一条翡翠

じゃあまず、僕の首に口をつけて

相澤桜子

…ん、

私は渋々彼のいうことに従う

一条翡翠

…ッ、そしたら跡が付くまで歯で軽く噛んで吸って…

相澤桜子

…んッ、ふぅ…

彼のいう通りに従ったがなかなか跡は付かなかった

相澤桜子

(もうやだ…こんな恥ずかしいことさっさと終わらせたいのに…!)

相澤桜子

ん~、はぁ…チュッ…

一条翡翠

あー、ヤバイ

相澤桜子

一条翡翠

エロすぎて理性ぶっ飛びそう

相澤桜子

ッ!?

相澤桜子

きゅ、急に何言って…ん、ッ!

私の唇はまたしても、一瞬にして彼に奪われてしまった

相澤桜子

ふぅ…あッ、ん、やだぁ…ッ!

私は必死に顔をそむける

一条翡翠

桜子、こっち向いて。

相澤桜子

……

相澤桜子

(もうやだよ…蒼、助けて…)

その時、首筋に刺激が走った

相澤桜子

ひゃッ!

一条翡翠

桜子、昔から首弱かったよね

相澤桜子

ふぁ…ひ、すい…

翡翠が私の首筋を舐めて吸い付いてくる

一条翡翠

チュ…🖤、ハァ…//////いつも首筋つついたら体がビクッ!ってなってさぁ…、

一条翡翠

『翡翠ちゃんやめてよぉ』って膨れる桜子、興奮したなぁ…/////

相澤桜子

やぁ、め…ッ!くすぐったい…

一条翡翠

やめないよ。桜子キスマークつけるの下手だから、

一条翡翠

代わりに僕がいっぱいつけたげるね?

相澤桜子

え?ちょ、やめ…ッあっ、!

一条翡翠

…ッん、ハァ…、🖤

一条翡翠

誰にも渡さない…、僕だけの桜子…

結局そのあと、私は長いことキスマークをつけられた

とりあえず横に結んでいた髪を下ろしても首もとを隠したけれど…

相澤桜子

(ハァ、散々な目にあった…)

女子生徒

あ、一条くんと相澤さん戻ってきたよ

女子生徒

いーなー、あんなイケメンに連れ出されたいッ!

クラスの子たちがこちらを見ながらヒソヒソと話している

そのとき、風で私の髪が吹き上がった

女子生徒

ッ!?あの赤い跡、もしかしてキスマーク…?

女子生徒

え…、でもあんな…

女子生徒

ちょっとヤバくない…?

なぜか女子生徒たちの顔は青ざめ、怯えたような目で私と翡翠を見てくる

相澤桜子

…?

相澤桜子

(うーん、やっぱり風が吹くと見えちゃうのかな…?)

相澤桜子

(それより、今日も蒼のお見舞いに行きたかったけどどうしよう…)

行ったとしても翡翠もついてくるだろうしと、私が迷っていると彼が話しかけてきた

一条翡翠

桜子、ごめんだけど僕今日一緒に帰れない

相澤桜子

え?

一条翡翠

本当は一瞬でも離れたくないけど、今日はちょっと事情があって…

悲しそうな目をしてそう言う翡翠とは対象的に私は内心嬉しかった

相澤桜子

(やった、やっと蒼と二人でちゃんと話ができる…!)

相澤桜子

(蒼に会いに行っても翡翠にバレないはず!)

相澤桜子

うん、わかった!

一条翡翠

…なんか喜んでない?

相澤桜子

えっ、いや、そんなこと…

一条翡翠

ふーん、まぁいいや。それ見たら誰も手出ししないだろうし

相澤桜子

(…キスマークのことかな?首の後ろにつけられたからどうなっているか確認しなかったけど、)

相澤桜子

(まぁ、風が吹かなければ髪で隠せるし大丈夫だよね)
loading

この作品はいかがでしたか?

1,021

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
;