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8月15日の午後12時半 くらいのこと
天気がいい
ほとけ
lf
lf
病気になりそうなほど 眩しい日差しの中
することも無いから 君と黙弁っていた
lf
lf
猫を撫でながら
君はふてぶてしくつぶやいた
ほとけ
lf
猫
lf
lf
ほとけ
あぁ
逃げ出した猫の後を追いかけて
lf
ほとけ
飛び込んでしまったのは
lf
赤に変わった信号機
ほとけ
パッパーッ
lf
ドンッッ
鈍い音が響いた
バッと通ったトラックが
ほとけ
君を轢きずって鳴き叫ぶ
ほとけ
血飛沫の色 君の香りと 混ざり合ってむせ返った
ほとけ
ほとけ
嘘みたいな陽炎が 「嘘じゃないぞ」って嗤ってる
夏の水色 かき回すような蝉の音に全て眩んだ
番外編
ドンッッ
鈍い音が響いた
恐る恐る目を開くと
君が倒れていた
通りすがった大きなトラックに轢きずられていて
服の至る所が破けていて
じわじわと広がっていく血
君はいくら揺さぶっても目を 開かなかった
こんなの嘘だ