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いつも励ましてくれるアイツ(全4話)

第3話 - いつも励ましてくれるアイツ 3話

2020年04月05日

#第2弾

#kaha

鈴木陽

はあ･･･今日も疲れたわー

前川星璃菜

あ、そうそう、最近、美男子ベスト3の順位が変わったらしいわ！

白石美咲

え？そうなの？

前川星璃菜

うん。そうよ。

白石美咲

どう変わったの？

前川星璃菜

前回、第1位だった榎本大智君が、2位に下がったの。

白石美咲

え！それ、マジ？

前川星璃菜

うん。ホントよ！私も知った時はめっちゃビックリしたけどね

白石美咲

へぇそうなんだぁ

前川星璃菜

そうよ。で、理由が、もうホントに彼女一筋だからなんだって。

白石美咲

それはまあ、そうよね。私も思う

前川星璃菜

でね、3位は谷崎優君なの。

前川星璃菜

谷崎君を好きな私にとってはちょっとショックなんだけどね。

白石美咲

え？なんで？？

前川星璃菜

だってぇ、人気ランキング1位の彼とカップルになりたいじゃない？

白石美咲

ああ、まあ確かに。

前川星璃菜

そして、1位が相田翔君よ。

白石美咲

やっぱり♡

白石美咲

私実は、初恋は谷崎優君だったんだよ

前川星璃菜

え！？

白石美咲

でもねなんか、山咲蒼さんが好きっていうのがバレバレなのよ。

白石美咲

まあ、予想通り付き合い始めたみたいだけどね

前川星璃菜

え！？嘘！なんで！？

白石美咲

え？聞いてないの？中学ぐらいから両思いだったんだって〜

前川星璃菜

嘘！ありえないっ！

白石美咲

まあまあ、落ち着いて。星璃菜に合う男は掃いて捨てるほどいるんだから。

前川星璃菜

私は谷崎君がいいの！･･･ゔ、ぅぅぅぅうう(泣)

白石美咲

はあ。私だって谷崎君諦めたのよ！ちゃんと認めなよ。

前川星璃菜

う、ぅぅぅうう。分かった認めるよぉ･･･

白石美咲

うん。悔しいと思うけどさ。ね、駅の近くに新しくカフェが出来たんだって！それが、めっちゃ可愛いの！ね？一緒に行こ？

前川星璃菜

うん･･･行く

白石美咲

じゃあさ、4時に行こ！

前川星璃菜

うん。･･･

鈴木陽

(へぇ、前から分かってたけど、優、めっちゃモテるな〜‪w)

陽と咲希のLINEでは･･･

鈴木陽

おーい

香月咲希

なにー

鈴木陽

明日のテスト範囲教えてくれ

香月咲希

まあいいけど

鈴木陽

うぇーい

香月咲希

えっとー

香月咲希

テキスト27ページから46ページまで

鈴木陽

おk

鈴木陽

サンキュ〜

香月咲希

はいはい

鈴木陽

また明日！じゃな

香月咲希

はーいまた明日ー

鈴木陽

っていうかさ、

香月咲希

何

鈴木陽

榎本大智のどこが好きなん？

香月咲希

え･･･

鈴木陽

どこ？

香月咲希

言うわけないじゃん

鈴木陽

(´-ε-｀)

香月咲希

じゃあね

鈴木陽

じゃ、

香月咲希

(ホントは好きなところなんかない)

香月咲希

(私は大智君の充実した高校生活に憧れてただけなのかな。 )

香月咲希

(付き合うとか付き合わないとかの事じゃなかったってこと･･･?)

香月咲希

(ただの憧れ･･･)

香月咲希

(はあ･･･私何やってたんだろ･･･?)

香月咲希

(高校生にもなって恋がわからないなんて･･･)

香月咲希

･･･

香月咲希

(アホすぎる･･･)

鈴木陽

(アイツ気づいたか･･･?)

鈴木陽

(俺だって香月のこと6年も想い続けたけどな)

鈴木陽

(なんで伝わらないんだろ)

香月咲希

(じゃあ最初から好きな人なんていなかったの･･･?)

香月咲希

(私何してんのよ……)

鈴木陽

(俺、もっとアタックしたら)

鈴木陽

(両思いになれるかな･･･)

鈴木陽

(なーんて、なれるわけないか･･･)

香月咲希

(はあ。この3年間私は何がしたかったんだろ)

香月咲希

(ホントバカだよ)

鈴木陽

･･･

香月咲希

･･･

塾にて･･･

香月咲希

こんにちは〜

鈴木陽

お、来た。香月、好きだ

香月咲希

無理。

男子A太

はーい今日で500回目の節目でーす‪w

鈴木陽

何のだよ

男子A太

え？？わからない?‪w

男子A太

香月さんにフラれた回数だよ

鈴木陽

･･･あっそ

香月咲希

それ数えんな(怒)

鈴木陽

そーだよ
悲しくなるじゃんか

男子A太

( ´艸｀)ﾑﾌﾟﾌﾟ

香月咲希

いや、そういう意味じゃなくて。

鈴木陽

何の意味だよ

香月咲希

絶対OKしないから、数えても仕方ないってコト。

鈴木陽

=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)は、はぁ･･･

男子A太

これはダメージが大きい！‪w

先生

はーい席に着いてくださーい

先生

では始めマース。

･･････

塾の帰りで･･･

香月咲希

ねえちょっと！

鈴木陽

ん

香月咲希

一緒に帰ろーよ

鈴木陽

お？まさか･･･

香月咲希

違うから( ≖_≖ )

鈴木陽

え(･д･｡)

2人が並んで歩く。

香月咲希

ねえ、あのさ、

鈴木陽

ぅん

香月咲希

そろそろ私の事「香月」って呼ぶのやめてくれない?

鈴木陽

えっ

香月咲希

なんか嫌。

鈴木陽

(　･∀･)b　ＯＫ！咲希。

香月咲希

うん。それがいい

鈴木陽

で、咲希、何かあるの？

香月咲希

うん･･･

鈴木陽

言いにくいんだったらゆっくりでいいから話すんだぞ。

香月咲希

･･･(え？こんな優しかったっけ?)

香月咲希

私、大智君に告白しない。

鈴木陽

え……！

香月咲希

私、好きな人いなかったみたい。

鈴木陽

･･･

香月咲希

冷めたわけじゃないけどね、

香月咲希

ただの憧れだったのかも、

鈴木陽

そうか。

香月咲希

え？？なんで喜ばないの?

鈴木陽

･･･

香月咲希

･･･(陽、怒ってる?)

鈴木陽

お前は･････････で･･･いい･･･か？

香月咲希

あごめん聞き取れなかった。もう1回言って？

鈴木陽

お前は、それでいいのか！

香月咲希

え……

鈴木陽

ずっと想ってきたんだろ！だったら告ればいいじゃないか。

香月咲希

(陽、やっぱり怒ってるよ･･･)

急にフッと陽の強い視線がゆるんだ。そして･･･とても優しい顔で言った。

鈴木陽

俺はさ、咲希より長い間片思いしてたんだよ

鈴木陽

咲希の視線はいつも俺を通り越して榎本を見てる

鈴木陽

正直、めっちゃ辛かった。

鈴木陽

苦しかった。

鈴木陽

泣き崩れてしまいそうだった。

鈴木陽

だから

鈴木陽

俺みたいにこんな苦しい想いはして欲しくない。

鈴木陽

だから･･･

香月咲希

大切な人にはこんな苦しい想いして欲しくない、か。

香月咲希

私もだよ。

香月咲希

ごめんね。気づいてなくて。

香月咲希

鈍感で。

香月咲希

ホントごめん･･･！

鈴木陽

え･･･?それどういう意味?

香月咲希

(ニコッ）ありがと。

鈴木陽

え･･･

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