テラーノベル
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午後の光が、店内のテーブルにゆっくり落ちていた。 ベルの音を鳴らして入ってきた彼女は、少しだけ肩の力を抜く。 ここは、心逢が営む小さな喫茶店だった。
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カウンターの向こうから声がして、いずみは小さく頷く。 窓際の二人席。外がよく見えて、時間がゆっくりになる場所。
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カップを温める音、湯気の立つ気配。 その間、店内にはラジオの低い音と、時計の針だけがあった。
運ばれてきたミルクティーは、ちょうどいい色をしている。 いずみは一口飲んで、ほっと息をついた。
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そう返しながら、心逢はコーヒーを手に取る。 向かい合って座ると、不思議と話題は必要なくなる。
外を歩く人を眺めたり、 カップの底に残る模様を見つめたり。 沈黙が、気まずくならない。
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ふいに投げられた言葉に、いずみは少し驚いてから笑った。
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それを聞いて、心逢は何も言わずに頷くだけ。 それで十分だった。 カップが空になる頃、外の光は少し傾いていた。 時間は確かに進んでいるのに、急かされる感じはしない。
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ベルが鳴って、扉が閉まる。 店内には、使い終わったカップと、穏やかな余韻だけが残った。
コメント
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リク採用感謝です !!! 最高でした 本当に有難うございます ~ !!