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かるびし

どもども

かるびし

かるびしです(?)

かるびし

急なんですけど…

かるびし

コレで最後になりまーす😿

かるびし

ほんっとにすみません😿

かるびし

また新しい連載考え中なので

かるびし

その時を待っててください(?)

かるびし

たぶんすぐ更新できると思います!!

かるびし

ではー

かるびし

れっつごー✌🏻✌🏻✌🏻

あまみ

……からかってますね?

宮 侑

いいや?全然大真面目!

“やっとこじつけたデートでからかう余裕とか俺ないし”

あまみ

(ん…?今なんて?)

あまみ

(宮さんから何やら可愛いワードが聞こえた気がすんねんけど…

あまみ

…デート、ですか?

宮 侑

え、デートやろ?違うん?

あまみ

や、…それはわかんないですね

然のような顔でそういう彼になんて返したらいいか分からない。今まで考えたこともないデートの定義を頭の中で思い浮かべていると、

宮 侑

どっちかに気があったら

宮 侑

それはもうデートやろ?

そんな声が降ってきて、心臓がばくんと鳴った。

だめだ、真に受けちゃだめ。そう思うのに、顔も体も言うことを聞いてくれない。

あまみ

……冗談もほどほどにしてください

宮 侑

……冗談にしたい?

そんな事を、こんな顔した私に聞いてくるところが本当に性格が悪いと思う。

宮 侑

顔、めっちゃ赤いけど

伸びてきた手が私の頬に触れて、それがゆっくり首まで下がると、『ほんでめっちゃあついし、』と笑いの交じった声が落ちてくる。

それにもっと恥ずかしくなって、そこから退かすように彼の手を掴んだ。

のに、私よりも一回り大きい手に勝てる訳もなく何故か包み込まれるように手を握られてしまった。

あまみ

っ……、もお、なに

抵抗しないといけない、そう思うのに私の手はそれも出来ない。

“だって私の何をどうしても、この人に勝てる気がしないから。”

宮 侑

……いいなぁってずっと思ってた。

私のなに、に対する返事なのか、そう話し出した宮さんに視線を向けた。

あまみ

…なにがですか。

宮 侑

分かってるくせに…

あまみ

…うそ、、

宮 侑

そんな事で嘘は俺もつかんて

いつかの私の言葉を借りた彼に返す言葉もなく黙り込む。

宮 侑

やけど、翔陽くんと付き合ってないにしても好きなんかなぁとか思って、

あまみ

…この前付き合ってるのか聞いてきたじゃないですか

宮 侑

あれは話のネタとして出しただけ。

宮 侑

…俺言ったやん

宮 侑

“やっとこじつけたデート”やって

あまみ

…策士だ。

宮 侑

なんてったって、チームの参謀やからな!

そう言いながらグラスに口をつけた宮さんに、頭の中がぐちゃぐちゃになる。

真面目な顔したりいつもみたいにふざけてみたり…、そんな彼のせいで私の頭のキャパはとっくにオーバーしてる。

宮 侑

ちゃんと、俺の事意識して。

宮 侑

周りと同じように思わんといて。

とどめを刺すようにこちらを見てそう言った宮さんに、ぎゅっと心臓が痛い。

あまみ

……仕事だから、特別扱いはできません。

宮 侑

いや、真面目か!

宮 侑

そうゆう意味ちゃうから

そう笑う宮さんの横顔はすごく綺麗で、つい目を逸らした。

仕事だから、なんて最もらしいことをつけて言ったのは、もうとっくに意識していることも、周りの選手たちと同じように思っていないことも誤魔化すためなのを、彼はきっと分かって る。

でもそれを好きだとしてしまうには、あまりにも単純で浅はかな気がして言葉にはできなかった。そんな私のことさえ、きっとこの人は分かってる。

宮 侑

…そろそろ出る?

グラスもお皿も、ほとんど空になったテーブルの上を見て宮さんがそう零した。時間もちょうどよくて、普通ならお会計のタイミングだ、いつもならそうすると思う。

でも、このまま別れるのは嫌で、離れていきそうな手を離したくなくて、咄嗟に彼の指をぎゅっとにぎった。

あまみ

……デザートも食べませんか。

素直に一緒にいたいと言うには私たちの関係は追いついてない。 でもわがままな私はこのまま帰るなんて考えられなくて…。

絞り出したような私の言葉を聞いて、驚いたように目を丸くした宮さんは、顔を逸らしてすぐにメニューに手を伸ばした。

宮 侑

……うん。何食べる?

あまみ

(付き合ってもない人に言うことじゃないかな

あまみ

(ちょっと調子乗っちゃったかな

そんな後悔はメニューを開いたあまりにも優しい彼の横顔を見て、小さく小さく萎んでいく。

あまみ

……チーズケーキかガトーショコラで迷ってます。

宮 侑

じゃ両方頼も!

宮 侑

一緒に食べよ

そう間髪入れずに返ってきたとき、トドメを刺されたようにこの人に落ちたこと。

それを話して、彼に『なんでそこ??』と笑われる未来がすぐに来ること。

チーズケーキもガトーショコラも、両方頬張るのに必死な私はまだ気づいてない。

Fin.

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