麻里奈
ユイト
麻里奈
ユイト
今、二人で目の前のサンドイッチをただひたすら無心で食べている。私もだけど彼もお腹が相当空いていたのだろう。しばらくして、彼が口を開いた。
ユイト
麻里奈
ユイト
ユイト
麻里奈
麻里奈
ユイト
彼がサンドイッチを口いっぱいに頬張る姿を見てなんだか私も嬉しくなった。
麻里奈
よほど夢中になってくれたのだろうと思うとなんだか胸が温かくなった気がする。
麻里奈
ユイト
麻里奈
ほら、ここだよ、と人差し指で自分の頬を指差すと彼はふふっと笑った。
ユイト
麻里奈
ユイト
麻里奈
ユイト
ユイト
彼は舌でソースを舐めとると、またサンドイッチを食べ始めた。
麻里奈
思えばさっきから私は彼に翻弄されてばっかりな気がする。
麻里奈
ユイト
麻里奈
ユイト
ユイト
麻里奈
麻里奈
ユイト
ユイト
麻里奈
麻里奈
ユイト
麻里奈
麻里奈
麻里奈
ユイト
麻里奈
ユイト
ユイト
麻里奈
麻里奈
ユイト
麻里奈
麻里奈
ユイト
ユイト
麻里奈
ユイト
麻里奈
彼はさっきまで口の端にソースをつけていた人間とは思えないほど、悲しい表情をしていた。
麻里奈
雨の中で見た、目に光が入っていない、あの憂鬱そうな表情。本人は笑っているつもりでも目だけは完全に笑えない、きっと彼の中には何かがある。
麻里奈
ユイト
ユイト
ユイト
麻里奈
ユイト
自分の口から出た言葉に驚いてしまった。
ユイト
ユイト
麻里奈
ユイト
麻里奈
ユイト
ユイト
麻里奈
ユイト
ユイト
麻里奈
麻里奈
ユイト
そのあとは黙々と二人ともサンドイッチとコーヒーを平らげた。ごちそうさま、と手を合わせた後お皿を持って席を立とうとすると…
ユイト
ユイト
麻里奈
麻里奈
麻里奈
ユイト
麻里奈
ユイト
麻里奈
麻里奈
ユイト
そういうと彼は私のお皿も持って、シンクへと運んだ。シンクに水が当たる音と食器がガチャガチャいう音をBGMにして、私は彼の後ろ姿をじっと見つめていた。
麻里奈
社会人になってから、今日に至るまでそんなこと思ってなかった。
寧ろ…そういうことは思わないようにしようとしていた。
麻里奈
鼻歌交じりで食器を洗う彼は、名門大に通う三年生で家出中。それぐらいしか今のところわからない。
けど…
麻里奈
麻里奈
彼と自分を無意識のうちに重ねていたのだと思う。
ユイト
ユイト
麻里奈
ユイト
目の前でブンブンと振られている手で、ハッとした。
麻里奈
麻里奈
ユイト
ユイト
麻里奈
麻里奈
ユイト
麻里奈
麻里奈
ユイト
麻里奈
ユイト
麻里奈
ユイト
麻里奈
ニコニコとした顔でこちらを見る彼に思わずデコピンしそうになる。しかし目に入ったのは…
麻里奈
ユイト
ユイト
麻里奈
ユイト
麻里奈
彼の赤くなった頬をそっと撫でると、彼の手が私の手に触れた。人の体温と、お風呂上がりで湿った肌を感じた。
ユイト
ユイト
麻里奈
ユイト
麻里奈
ユイト
彼は呆れたかのように私の手を頬から引き剥がし、すぐに手を離した。
ユイト
ユイト
麻里奈
ユイト
麻里奈
ユイト
そういうと彼は後ろへと振り返りぶつくさと何かを言いながら廊下へと出て行った。
麻里奈
to be continued...
コメント
1件
早く続きが見たいです!😆👍