嫌いな人との歪んだ恋

私は中学3年生

家族とクラスメートとでは接し方が全然違って…

学校では必要以上に真面目だ

そんな私には嫌いな人がいる

その人は私にとってライバルだけど

双子の妹を傷つけた最低の人間

私は生徒会長で人気者

でも───

瀬川の方が人気者

だけど、1年前──

かなみは私の妹だ

瀬川はたくさんの人に告られて

みんな振ってきたのに

こうして付き合うことになったものの

デートの数は1回のみで、ただカフェに行っただけ

1ヶ月後───

瀬川は屋上から出ていった

学校が終わり、私とかなみは少しカフェに寄り道した

ちなみに、5ヶ月後───

瀬川はまゆを振った

そして何ヶ月か経ち、私たちは中学3年生になった───

私はなんと生徒会長になった

瀬川は副会長で

品川まゆは生徒会書記だ

かなみは瀬川に恨みを持つ

それは私も同じだ

という気持ちもある

瀬川はいつも調子に乗ってる

自分が人気だからって…

ムカつく

ムカつく

そんなことを考えていたら、瀬川に話しかけられた

小声で───

私は言われた通り、屋上へ行こうと思った

かなみには秘密で…

そして放課後───

かなみは私が会長だから呼び出されたと思っているけど

私は嘘をついてない

申し訳ないとは思ってるけど…

私は屋上へ行った

とうとう私が、家族じゃない人に向かってこんな態度をとってしまった

どうして？

教えてよ…

どうして私は…この人を好きに…

いつの間にか、瀬川は屋上を出ていっていた