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来世でも、君を愛すよ。

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来世でも、君を愛すよ。

2 - 来世でも、君を愛すよ。【後編】

♥

112

2024年01月07日

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カタン

……瑞希

瑞希

類……

世界が終わるまで、残り1時間。

……早いね

もう、終わってしまうんだ。

瑞希

そうだね。

……

瑞希

……

特に話すこともなかった。

最後の日だからといって、何も変わらない。

瑞希

瑞希

ボク……ボクね

彼女の口から出てくる言葉は、大体予想がつく。

瑞希

類と出会えて、良かった

違った。

そんなことを言われるとは思っていなかった。

別にいいか。

……変わるわけじゃないんだし。

僕もだよ。

やっぱり、好きだ。

……ハハッ

その想いは心の奥にしまい、鍵をかけた。

彼女が、好きだと。

僕の心は、叫んでいる。

瑞希

……

話すことが無くて。

ただ、静かな屋上がなんだか虚しい。

それだけだった。

瑞希

類……

瑞希

あのさ、ボク

どうしたんだい、瑞希

やっぱり無理だ。

瑞希

……ッ、なんでもない!

カチャ

瑞希

……•*¨*•.¸¸♬︎

最後の日だというのに。

ボクは、イヤホンを耳に入れる。

音楽が、流れる。

ボクの心を塞ぎ込むように、流れる音楽。

瑞希

……アハハ

やっぱり、好きだよ。

その気持ちは、覆い隠した。

瑞希

(バイバイ)

キラッ

あ……

一瞬、何かが光った。

あれが、隕石だろうか。

これで終わりなのか。

…瑞希

瑞希

•*¨*•.¸¸♬︎

瑞希!!!

瑞希

ビクゥ!

瑞希

類!?

終わらないで。

そう願って。

そうしているうちに、涙が溢れていた。

冷たくて、だけどどこか暖かい涙が。

瑞希ッッ……

瑞希

類……

僕は瑞希が…好きだ!!

瑞希

……え

瑞希

嘘……

瑞希

……

類から出てきた予想外の言葉に

言葉が詰まる。

そんなこと、言われるなんて思ってなかった。

いや、違う。

瑞希

ボクは、ずっと───

瑞希

……好き、だった

彼が、好きだった。

瑞希

好きだったよ

涙がゆっくりと頬を伝う。

……好き「だった」

なんだね

瑞希

え?

僕は今でも、君が好きだよ。

瑞希

……!

そうだよ。

ボクだって本当は好きだよ。

今でも、ずっと───

「孤独」な仲間の彼が。

好き「だった」なんて____。

瑞希

嘘だよ

え?

瑞希

ボクは今でも、君が好き。

瑞希

好きだよ。

瑞希

ドォォォォン

っ!?

瑞希

あ……

瑞希

待って……ッッ

何かがぶつかる音。

それはきっと、隕石だった。

屋上が崩壊していく。

瑞希

いや____!!

瑞希!!

彼から差し伸べられた手。

瑞希

類!!

ぎゅっと握る。

(空だと思って

瑞希

瑞希

何?!

僕は来世でも、君を愛すよ!!!

瑞希

……そんなの

瑞希

当たり前じゃん。

アハハ

瑞希

フフ(* ´ ˘ ` *)

涙が空に向かって流れる。

瑞希

瑞希

ボクも、大好きだよ

……ハハッ

今までに無いくらいの涙が流れる。

それだけ、彼女との別れが辛いのだろう。

瑞希と出会えてよかった。

そう思えたのは、今日が初めてだった。

最後の日に、初めての恋人ができた。

瑞希

類、またね

ああ、またね

ゆっくりと手が離れる

……好きだよ

地面に体を強打された。

あ゛っ、!!

瑞希

る、るい

……

意識は、無くなっていたのだろう。

瑞希

あ゛あ゛……

瑞希

彼女の唇が、類の唇に重なる───

瑞希

今、そっち行くからね

最後の日、彼らは

幸せにいなくなった。

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コメント

3

ユーザー

(இдஇ`。)うわぁーーーーん

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