コメント
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リクエスト応えて下さってありがとうございます! あのリクエスト難しかったですよね?💦 続き待ってます!
普通のギャグっぽい会話だけれど所々に不穏な空気が感じられて好きです。楽しみにのんびり待っています。
めっちゃ楽しみです!!
れいしゃ
れいしゃ
れいしゃ
れいしゃ
れいしゃ
れいしゃ
・青水要素 ・水赤要素 ・青桃要素 ・関係操作 この小説には 上記の内容が含まれています。 苦手な方や地雷さんは 閲覧を控えてください。 また、 当小説は桃赤様の奇病パロ(嘔吐中枢花被性疾患)となります。 そちらも苦手な方はここで小説を閉じてください こちらの小説は 完全なるフィクションであり、 実際に起こった出来事や本人様、 また、関係者様には一切関係ありません。
ピピピピッ、ピピピピッ...
ないこ
ないこ
早朝。 こんな朝早くから 鬱陶しく鳴るアラームへ 随分と理不尽な怒りをぶつけ、 俺は思い切り欠伸をかいた。
ないこ
ないこ
時刻は四時。 俺はなぜこんな早くに アラームを設定したのだろうか。 自分の事ながら悉皆理解ができなかった。 普段は比較的すぐに目が覚めるのに、 今日はなぜか一切眠気が覚める気配がなく、 枕元にあるスマホのカメラ機能で自分の顔色を確認する。
ないこ
第一声はこの通り。 現在の俺の顔色は、 お世辞にも“良い状態”とは 言い難いものだった。
スマホを放り投げ、 この最悪と言っても過言ではない程の 顔色をメンバーに心配されたときの 言い訳を考える。
ないこ
事実からは若干ズレているが、 嘘ではなかった。 とりあえず何か聞かれたら 夜更かしだと誤魔化すことにした。
ないこ
カーテンの外は、 部屋の中からでも分かるほどに暗かった。 この早朝特有の不思議な感覚は ちょっと好きだったりする。
ないこ
どうせならメンバーも 道連れにして、 一緒に早起きでもしようと 再びスマホを手に取った。
...すると、 どうやら上には上がいたようで。
「りうら今世界一早く起きてる自信あるよ」
と、 最年少から一言、 6人のグループに送られていた。
ないこ
一体どんな生活してんだよ、 と思わずツッコミたくなるほどの起床時間の最年少に、 俺は一言
「いい天気だよ」
とだけ返した。
この返事の意図は自分でも分からなかった。 だって、 カーテンは完全に締まっていて、 空模様なんてよく見えないし。 そもそも外が暗いから、 いい天気かなんて判断のしようが無い。
まぁどうせ、 深い意味なんてないんだろうけど。
「うわー、老人みたいな時間に起きるんだねないくん」
ないこ
ないこ
とんでもないブーメラン発言のりうら。 俺だって別にいつもこんな時間に起きてるわけではない。
ないこ
ないこ
途端に、 自分が最近眠れない原因のことを考える。
いやまぁ、 別にこれだけが原因というか、 そういうわけでもないし。 忙しさに紛れて、この心情が重なって さらに疲れているだけだろうから。 だから、そこまで 重く考えてるわけでもない。
...と、 数日前から思ってはいるものの、 現状この有り様な訳で。
今まで、 少しくらい忙しくても クマなんてなかったのに。 今やこの悩みのせいで、 毎日クマだらけで生きている。
ないこ
そうだ、 りうらからのメッセージに 返事を返すのを忘れていた。 しかも、既読すらつけていない。
それを思い出し、 すぐさま画面を確認すると、
ないこ
“りうら が送信を取り消しました”
ないこ
さっきの生意気なメッセージの後に送ったと思われるもの。 それが、送信取り消しされていた。
誤送信なんてよくあることだが、 いちばん気になるのは、 その後のメッセージだった。
「あ、ごめん あんま深く考えないでおいてw」
ないこ
そう言われてしまうと、 なにを送ったのか気になってしまう。 もしなにか、あまり良くないことを送ったのであれば、 それはちゃんと聞きたいし。
ないこ
本人は、 深く考えるなと言っているし。 深掘りするのは あまり良くないと思い、 俺は何事もないかのような返事をした。
「老人じゃないし、w いつもはアニキの方が早いよw」
サラッとアニキに飛び火したが、 彼は優しいから許してくれるという 謎の自信が湧いてきたので、 その後は触れずに放置した。
...文句を言われたら、 肉でも奢ってやればいいか。
「うわ、アニキ飛び火かわいそw」
ないこ
字面からひしひしと伝わってくる、 明らかに思ってもいない適当な返事。
あまりの分かりやすさに、 思わず笑ってしまう。
ないこ
「俺は別に老人ちゃうねん」
つい今しがた既読がひとつ増え まずいと思った次の瞬間、 アニキから、さっき俺が送ったメッセージへの否定が入る。
いや、起きてからスマホ見て、 状況把握するの早すぎやしないか? 必死に眠気と戦っていた俺がなんだか アホらしく思えてきた。
ないこ
ないこ
現在時刻は四時三十分。 少しずつ、日光が姿を表し始めている。
今日も始まるんだ。 憂鬱で、だけど楽しい。 普通の一日が。
りうら
現在午前三時五十分。 以前まではぐっすり眠っていたであろう時間。 それなのに、 今では一睡もできていない。
窓の外を見つめ、 空がすっかり明るくなったことを 再確認しては、絶望する。
りうら
りうら
眠れていないせいで、 最近はずっと眠気が絶えない。 そんな状況下で、 しっかり活動しているりうらって 正直天才だと思う。
...こうやって、 自画自賛でもしてなきゃ やってらんないよな。
りうら
「会いたくない」 本音であり、 それを隠すための建前でもあった。
りうら
いやさぁ、 りうらだって何度も思ったよ。 もっと笑えるような悩みだったら~、って。
...でもさ、この悩みは、 そんなわけにもいかなくって。
いつになったら言えるんだろうって、 言う気は全くないのに そんなことをだらだらと考え続ける。
りうら
ただ、そんなものは いつまでたっても解決なんてしなくて。 慣れた手つきで いつものようにスマホを取り、 ぽつぽつとメッセージを打ち込む。
いちばん最初に返事をする人なんて、 どうでもよかった。
りうら
「りうら今世界一早く起きてる自信あるよ」
グループに送信したメッセージは、 いたって普通の。 誰でも送るような、 そんなありふれたメッセージ。
そして数分後には、 そんなメッセージの何かを 汲み取ったような意味の分からない返事。
「いい天気だよ」
りうら
外の天気なんて、 暗い今じゃ分かんないよ。 ...それとも、 頭のいいないくんは 雲の動きとかで天気が分かっちゃうのかな。
それとも、 意味なんてない適当な返事だったりして。 ないくんなら、ありえそう。
りうら
りうら
「うわー、老人みたいな時間に起きるんだねないくん」
いや、りうらだって 人のこと言えないんだけど。 でも仕方のないことだよ、 悩みのせいで眠れないもん。
りうら
りうら
不意に、思う。
...もしかしたら。 もしかしたら、ないくんも。 そんなこと、あるわけがないと、 そう思いながらも。 自分と同じ境遇に立っているんじゃ、って。
りうら
再びメッセージを打ち込む。 今度は、 ないくんに向けた、 誰にも言えないような秘密のこと。
「ないくんも、寝れないの?」
りうら
りうら
送信した直後、 すぐさま送信を取り消した。
幸い、 既読はついていなかった。
“りうら が送信を取り消しました”
その文章がなんだか、 必死に事を隠す今の自分みたいで。 まるで、SOSでも出すような。
...考えすぎかもしれないけど。 今はひたすら、不安だったから。
「あ、ごめん あんま深く考えないでおいてw」
りうら
「深く考えないで」だなんてさ。 バカみたいだ。 気づいてほしくないのに、 そんなあからさまな文章を送って。
けど、それでも。 ないくんは、優しくて。 だけど、残酷だったから。
「老人じゃないし、w いつもはアニキの方が早いよw」
そうやって、 気づいていないフリをしてくれたんだよね。
りうら
「うわ、アニキ飛び火かわいそw」
これを、 全く思ってもいないくせして 送信するりうらも、 そこそこ酷な人間だとは思うけどね。
りうら
「俺は別に老人ちゃうねん」
そこに、 アニキからの必死な否定がはいる。 それを合図に、 もうひとつ、もうふたつ、って。 既読が増えて。
今日が、始まるんだなって。 明るくなりつつある空を見つめ、 ベッドから降りる。
りうら
あぁ、今日も。
いつもと変わらない、 普通の日。
れいしゃ
れいしゃ
れいしゃ
れいしゃ
れいしゃ