君へのエール

間違いない。

あの白髪

大人しそうな見た目。

必ず

「アイツ」だ。

私自体、あの人みたいに詳しい訳じゃない。

けれど、

それくらい分かる。

きっと、すごく強いんだ。

私は長野から東京に引越し、

今は「梟谷」に居る。

応援団に入ってるけど、それは梟谷。

木兎とか赤葦とか、

そうゆうの分かんないけど。

本当は好きじゃない。

私が行こうとした理由は、

あいつを探す為

この子、夏華ちゃんって言うんだけど。

赤葦京治って奴の事好きらしい。

要するに、春高に用があるって訳。

げ、

ダルい奴。

どうしても気になる。

今何してるのか、

え、

トイレじゃないの？

ここ何処？

その瞬間

時空が歪んだような気がした。

やっぱり

騒がしい体育館って感じ。

緊張しないのかな…？

うわぁ、

来やがった、コイツ！

別に聞きたくねぇし

てか聞いてねぇし。

何この人。

うざ。

元々イラつくような奴だけど、

今は

何故かモヤモヤする。