丸が居なくなって、数日経った。
あなた
いってきます……
私
あなたは呟くように言った。
あなた
丸……どこに行っちゃったの……?
私
?
私
何言ってるんだろうね?丸はここにいるのにね。
丸
んなーお
私
あれから丸は私に懐いてくれるようになった。
私
早く気付いてくれるといいね。丸。
その夕方
あなた
丸!ただいま!
………
あなた
っ!そうだった…。丸はいないんだった…
私
あなたは私の前に立つ。
あなた
うわ…酷い顔…
私
あなたは自分の右頬を触る。
あなた
丸に引っ掻かれた右手…
私
あなたはもう片方の手を見て言う。
あなた
丸っ!早く帰ってきてっ……
丸
んにゃー
私
丸は少し寂しそうに首を傾げた。







